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電子カタログとは?目的に合わせたサービスの違いを知って賢く活用しよう

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電子カタログとは、紙のカタログやパンフレットなどの資料(PDF)をWeb上で閲覧できるコンテンツのことを指します。多くはHTML5などの技術によって、紙の本と同様にペラペラとめくれるエフェクトが実装されており、スマートフォンやタブレット、PCなど様々なデバイスで再生することができます。クラウドサーバーで公開するASPタイプや、データをダウンロード出来るタイプ、サーバーインストール型など様々なサービス形態があります。現在では、紙のカタログを作らずに電子カタログのみで運用する企業やサービスなども増えてきました。

しかし、それはあくまでテクノロジーのこと。実際に電子カタログがどのように使えるのか? ということを知るためには、自社に与えるメリットを再考し、どういった目的で取り入れるかを検討する必要があります。

もくじ
1. 紙媒体が大量にある
2. 表示速度とアクセス解析の優位性
3. 社内資料をオンラインで閲覧したい
4. まとめ

紙媒体が大量にある

電子カタログ導入の理由で多いもののひとつとして、会社やサービスの資料が大量にあることが挙げられます。パンフレットやカタログはもちろん、広報誌など定期的に発行される冊子であれば、どんどんその冊数は蓄積されていきます。紙媒体は保管に場所が必要となりますし、過去の資料を探すのも一苦労です。また、時間とともにどうしても経年劣化してしまいますので、原本を品質を保って保存したい場合には特に、頻繁に出し入れすることは避けたいもの。電子化しておくことで、劣化や検索の手間を省くことができるので、近年では電子カタログを導入しようという企業が増えてきています。

また、オンラインで公開することにより、今まで郵送や手渡しなどで限られた範囲にしか配布できなかったカタログが、より多くの人の目に触れるきっかけとなります。見込み客を開拓するにも、デジタルコンテンツは大いに貢献するのです。

表示速度とアクセス解析の優位性

保管や検索性、オンラインでの公開を目的とするのであれば、PDFで問題はないだろう。と考える方も多いかもしれません。確かにPDFは無料のツールですし、近年ではブラウザで閲覧できるため不便も感じにくくなってきました。では、なぜ電子カタログを選ぶのか。それは、表示速度の速さとPDFにはないアクセス解析ができるから。もちろん電子カタログならではのメリットは他にも多々ありますが、一番注目したいのはこちらの2点です。

表示速度はなぜ速い方がいいの?

電子カタログだけではなくWebサイトにおいても、表示速度は大切にしたい要素です。開いたサイトやパンフレットがなかなか表示されなければ、訪れたユーザーは嫌気が差してしまいます。表示される速度が速ければ速いほど、ユーザーエクスペリエンスは向上するのです。

一口にPDFと言っても、すべてがWeb用に最適化されたものではありません。ファイル容量が重ければ重いほど、表示速度も遅くなります。そういったPDFを電子化することで、サクサクと開けるようになるのであれば、発信側にとっても受信側にとっても大きなメリットになることでしょう。

ユーザーの動向を知りたい

次に、アクセス解析について見ていきたいと思います。せっかくオンラインに掲載するのであれば、やはりどのくらいの人がどういったページに関心を抱いているのかを調査したいですよね。PDFでは、どれくらいの人数がファイルをクリックしたか、ということを調べる手段はありますが、細かい要素は一切わかりません。

サービスにもよりますが、電子カタログでは多くの場合、アクセス解析ができるようになっています。ユーザー数・セッション数といった訪問者数、ページビュー数を基本として、平均滞在時間や離脱率、アクセスされたデバイス、参照元など様々な数値を計測できます。中には、ページめくりや設定したリンクのクリック数など細かい要素がわかるサービスもありますので、マーケティングに非常に役立つのではないでしょうか。

ユーザーの動向を知る手段として、アクセス解析だけではなくヒートマップを搭載したサービスも増えてきています。訪問した人がどのエリアを拡大しているか、クリックしているかといったことが視覚的にわかるので、関心を持たれた内容の把握や、次回以降のカタログ作成の配置の考案などを簡単に行えます。詳細な数値分析は苦手という方や、数字の羅列ではクライアントに伝わりにくいとお悩みの方も、きっと重宝する機能になるかと思います。

社内資料をオンラインで閲覧したい

社外秘の資料やマニュアルなど特定の人にだけ見せたい場合にも、電子カタログが活用できます。イントラネットなど限られたサーバーにアップロードするのであれば、PDFでも充分という考え方もありますが、上記のように開くのが遅いという問題や、頻繁な更新になるとアップデートされているかの確認にも手間がかかることがあります。

では、電子カタログでそういった資料を作成するにはどうすればよいでしょうか。

作成したデータをダウンロードできるサービスであれば、そのデータをイントラネットにアップロードすることでPDFの代用として利用できますね。表示速度は早くなりますし、自社サーバーに必ず公開しなければならない場合でも電子化できますね。

しかし、もし可能であればクラウドタイプのサービスをお勧め致します。なぜなら、データをサーバーにアップロードする方法ですと、上記で触れた「頻繁な更新がある場合」の問題が解決できないからです。内容が短い期間で少しずつ修正されるマニュアルや営業資料などは、データを作成したのはいいけれど最新版はどれなのか、旧版との差替えは済んでいるのか、と確認に時間や手間がかかってしまうことが考えられます。クラウドサーバーで公開するタイプなら、電子ブックの更新と同時にWebサーバーへ反映されるので、常に最新のデータを閲覧しやすくなります。

ここで気をつけておきたいのが、閲覧制限について。クラウドサービスの場合は、公開は簡単にできますが自社のイントラネットにアップロードするわけではないので、URLを知っている人は誰でもアクセスすることができます。外部にデータが漏れると困る、特定の人にしか見せたくないという場合は、そういったセキュリティ機能が設けられているかを、予め確認しておく必要があります。

たとえば、ID/パスワードといった認証機能の設定だったり、特定のIPからのみの接続、検索エンジンへの掲載をさせないなど、ご希望に沿った機能を持ったサービスを探してみてくださいね。

まとめ


このように、電子カタログとは何か? ということを考えてみると、技術的には大枠を掴むことはできますが、実際自社に導入するとなると、様々なパターンが考えられることがわかります。電子カタログが珍しくなくなってきた昨今ではありますが、闇雲に電子化を行うのではなく、目的を叶えられる電子カタログサービスをお選びいただければと思います。

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