旅行案内のデジタルパンフレットを魅力的に見せる手軽な方法
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旅行会社のパンフレットとしても広く利用されているデジタルカタログですが、ただPDFを変換するだけでなく、デジタルならではの便利な機能を少しプラスすれば、きっと宣伝効果もより高まるはずです。今回は、あまり多くの手間をかけずに、旅行案内のデジタルパンフをより魅力的に見せる方法についてご紹介します。
まず、旅行パンフレットの特徴といえばやはり、観光地の美しい写真でしょう。
「こんなところに家族で行きたいなぁ…」と、それぞれの読者に旅行のイメージを抱かせるには、やはりビジュアルで印象づけるのが効果的です。
その写真に、現地で撮影した動画をプラスするのはいかがでしょう?
試しに、HTML5ベースのデジタルカタログであるebook5を使って、サンプルを作ってみます。
サンプルとして、長野・安曇野の大王わさび農場のことを書いた紀行コラムを用意しました。
あらかじめ、Illustratorを使って、空いたスペースに動画のサムネイルと「クリックで動画を再生」といった簡単な説明を入れておいて、PDFを書き出しています。
ebook5では、簡単な操作でYoutube動画をカタログに挿入することができます。
まず、Youtubeの動画ページで動画の共有リンクを取得しておきます。
続いて、ebook5の管理画面でカタログのPDFをアップロード後、「ページ」モードで動画を入れたいページを開き、動画サムネイルをドラッグして選択。「リンク」を「Youtube」に設定し、URL欄には、Youtube動画へのリンクURLを貼り付けます。
動画部分をクリックすると、画面全体がグレーアウトして、真ん中に動画ウインドウが表示されます。
右上のx印をクリック(またはタップ)するとすぐにもとのカタログに戻るので、画面の切り替えによるイライラをあまり感じません。
美しい瞬間を切り取った写真はもちろん魅力的ですが、動画には、紙面スペースの都合で紹介しきれなかった瞬間や、その場で聞くことのできる音や空気感など、多くの情報を読者に伝えることができる強みがあります。
観光地のプロモーション動画などが利用できるようでしたら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また、動画とあわせて、デジタルパンフにデジタルの地図があると、さらに便利になるかも知れません。ebook5では指定した地点とその周辺のGoogle Map地図をカタログに埋め込むことができますので、この機能を使ってみましょう。
先ほどのPDFの元データに戻って、空いているスペースに地図のサムネイルと説明文を追加し、PDFをebook5で読み込みます。
続いて、Googleマップの埋め込みリンクを取得するため、こちらにアクセスします。
表示させたい場所の住所を検索して、リンクボタンをクリックして「ウェブサイトへの地図埋め込み用HTMLコード」をコピーします。
(このあたりは、ebook5サポートページの記事「Googleマップはどのように埋め込むのですか?」を参考にしていただければと思います)
ebook5の管理画面で「ページ」を開き、先ほどレイアウトした地図のサムネイルをドラッグして選択。
リンクの種類を「Googleマップ」に設定、右のボックスにGoogleマップでコピーした埋め込み用コードを貼り付けます。
先ほどのYoutube動画と同様に、画面がグレーアウトして地図が表示されます。拡大・縮小や周辺への移動といった機能ももちろん使えます。
こうした動画や地図などのコンテンツをプラスすることで、読者はパンフレットで紹介している観光地について、より深く知ることができるでしょう。
また、作る側としても、最小限のレイアウト修正や、管理画面でのリンク挿入…といった簡単な作業で、こうした機能をデジタルパンフに入れ込むことができます。
あとから動画リンクを貼り付けたりしやすいように印刷版のデザインを工夫しておけば、さらに効率的に紙とデジタルのパンフを展開できるかも知れません。
今回作成したデジタルパンフレットのサンプルはこちらにありますので、ぜひ一度体験していただければと思います。
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