電子カタログにもSNS共有機能があります。その効果を高めるには?
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一部のデジタルカタログに備わっているSNS共有ボタン、見たことあリますか? 閲覧者が電子カタログをFacebookやツィッターなどに共有してくれれば、より多くの人に見てもらえる可能性が広がります。今回はデジタルカタログのSNS機能について考えてみたいと思います。
※トップ画像クレジット:
© niroworld – Fotolia.com
https://jp.fotolia.com/id/96275661
デジタルカタログのSNS共有機能は、各社のデジタルカタログ制作・配信サービスに搭載されています。ユーザーメニューのなかにボタンが設置されていて、FacebookやTwitterなどのSNSにリンクと一緒に投稿できます。
■デジタルカタログのSNS能共有機能とは?
(出典:http://www.kyoto-ebooks.jp/)
こちらは、京都府内の観光案内や自治体広報などをブラウザやモバイルアプリで閲覧できる「KYOTO ebooks」のコンテンツです。下部メニューに共有ボタンがあります。
共有ボタンをクリックすると、投稿するSNSを選んだり、URLをコピーすることができます。
試しに、「これ、気になるなぁ…」といったコメントとともに、Facebookに投稿してみます。
投稿の結果、こうなりました。
これをクリックすると、先ほどの冊子の基本情報ページが開くようになります。
(記事の関連画像が大きく表示されるはずのスペースが空白になっているのは、ブラウザの仕様、あるいはデジタルカタログツールの仕様などによるものと思われます)
興味を持った読者が投稿してくれると、より多くの人にデジタルカタログを見てもらえる機会が増える可能性がありますね。
HTML5形式のデジタルカタログであるebook5にも、共有機能があります。サンプルブックをPCブラウザで開くと、右下に共有ボタンが配置されています。
Google+、Twitter、Facebookへの共有ができます。試しに、Google+に投稿すると…
コメントとともに、表紙のサムネイル画像を表示させることができました。
このように、関連画像もあわせて投稿できる仕様であれば、より見る者の目を引く投稿になり、アクセスアップの効果も高まるはずです。
■「いかに共有してもらえるか」が肝心
但し、デジタルカタログに共有ボタンをつけたからといって、それだけですぐに効果があらわれてくる保証はありません。
実際にデジタルカタログを閲覧しているユーザーが共有の操作をしてくれないと、効果をあげることはできまないのです。そのため、ユーザーがわざわざ手を動かして「共有」の操作をしたくなるくらい、強い興味を抱くようなコンテンツが求められますね。
先ほどご紹介した、KYOTO ebooksの冊子も、食べ物の写真が魅力的で美味しそうですので、そうした魅力は十分に備えていると思います。やはり、ビジュアル面のインパクトは大切になりそうです。
多くの場合、配信するデジタルカタログは印刷版カタログのデザインデータを変換して制作するケースでしょうから、印刷版カタログ制作の段階でデザインやビジュアルにこだわった作り方をしている冊子は、デジタルになっても共有されやすいコンテンツになり得るといえるでしょう。
(出典:http://www.akita-ebooks.jp/)
こちらは、先日、グッドデザイン賞を受賞した、秋田の「akita ebooks」のコンテンツ、『美酒王国秋田ガイドブック』です。
米どころとして知られる秋田県、当然ながらお酒も充実しているのは想像できますが、この冊子は秋田県の蔵元やお酒の銘柄と特徴、秋田県の酒づくりなど、酒に関する情報が充実しています。お酒が好きな筆者としては、とても興味をそそられる内容です。
このように、内容の切り口が面白かったり、読者の興味をひきつける特集があったりする冊子も、共有されやすいコンテンツとなるでしょう。
また、このakita ebooksのように、スマートフォンで閲覧している時でも、片手の操作で手軽に共有できるようになっていると、SNSで拡散されるチャンスはより多くなると考えられます。
もし、読者がデジタルカタログを読んでいて、興味を持ったページでSNS共有をすると、そのページのサムネイルか関連画像が表示される…といったことができれば、デジタルカタログの効果はさらに高まることでしょう。
(ユーザーがコンテンツをSNSに共有すると関連画像がサムネイルとして表示されるようにするには、Webサイト側で適切な設定をする必要があります。デジタルカタログで技術的に可能かどうかは、現在利用中、あるいは検討中のサービスの運営会社に問い合わせてみて下さい)
スマートフォン、タブレットの普及とともに、SNSユーザーも幅広い世代・階層に広がっています。その拡散力は決して馬鹿にできないものです。せっかく予算と人力をかけて作った冊子。その魅力をより多くの人に伝える手段の一つとして、ぜひ考えてみていただければと思います!
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