バーコード・QRコードで、印刷物から電子カタログにユーザーを誘導
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せっかくデジタルカタログを作るなら、広告ポスターやチラシなど、印刷メディアとも連携した展開で効果を高めたいところです。今回は、バーコードを使って印刷物からデジタルカタログへとユーザーを誘導するアイデアを、実例に沿って考えてみたいと思います。
つい先週の話なのですが、東京・新宿駅と大阪駅の構内で、東急ハンズさんがこんな広告ポスターを展開していました。
自販機を模した大型ポスターで、東急ハンズアプリを使って商品のバーコードをスキャンすると、スマホ上で商品を購入できる、というもの。
レイコップのふとんクリーナーなど、ハンズ店舗で人気の商品がセレクトされています。
女性向けの旅行グッズ、といった具合に、ジャンルやターゲットを自販機ごとにまとめているのが特徴です。
もちろん、アプリをダウンロードしていない人のために、アプリ入手のためのQRコードも設置。
ほかにも、自販機ごとに設置されたキャンペーンバーコードを読み込むと、無料でポイントを獲得できるなど、ユーザーを引き込む仕掛けを作っています。広告ポスターからダイレクトに商品を買ってもらう、というのはもちろんですが、これによってアプリ会員を増やすというメリットの方が大きいでしょうね。
このバーチャル自販機のキャンペーンは3月16日~22日の1週間限定でしたが、新宿駅の地下コンコースは毎週のように実験的でインパクトの大きな広告が打たれていて、新しもの好きの人が足を止めて見てくれる場所ですので、その効果はかなり大きいのではないでしょうか。この実例は「印刷物からアプリへの誘導」になりますが、同じ手法でデジタルカタログへの誘導も可能でしょう。
もう一つご紹介したい事例は、カタログギフトの新しい形を展開している「ギフトネットコム」さんです。
(出典:http://giftnet.com/)
受け取る側が好きなギフトを選べる点は、結婚式などのカタログギフトと同じですが、それをメッセージカードあるいはメールで送ることができます。
(出典:http://giftnet.com/)
受け取った人は、同社サイトにアクセスして、印刷されたコードを入力すると商品を選べるのですが、スマホでQRコードをスキャンすると、さらに素早くアクセスできます。
(出典:http://giftnet.com/)
ギフトをカードで送る場合は、まずギフトの価格帯を決め、次にデザインテンプレートを選びます。
(出典:http://giftnet.com/)
デザインは用途ごとにさまざまなものがあり、写真やメッセージを入れたりといったカスタマイズが可能なものもあります。
(出典:http://giftnet.com/)
これは2つ折カードの仕上がり見本です。メールでURLやコードを通知する形でもギフトを贈ることができるのですが、やはりオリジナリティのあるメッセージカードの方が、受け取った方も嬉しさが増すような気がしませんか?
印刷物としてのあたたかみを感じさせつつ、実際の商品カタログはスマホで閲覧できる、という点が魅力的ですね。忙しいなかでも、通勤などの時間に片手でギフトを選べるのは、時代にマッチしたサービスだなと思います。
このように、バーコードやQRコードは、ユーザーを印刷物から電子カタログへと誘導できる、有力な手段の一つです。URLやパスワードの入力といったストレスを感じさせることなく、興味をもったユーザーが素早くカタログにアクセスできるようにすれば、効果はより高まるはずです。
これらのコードは、チラシやポスター以外にも、営業用の名刺やDM、パッケージ、デジタルサイネージなど、あらゆるメディアに載せて、デジタルカタログへの接点を作ることができます。今回ご紹介した実例以外にも、たくさんの活用アイデアが生み出せる可能性がありそうです。
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