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デジタルカタログの背景画像は、入れたほうがいいの?

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デジタルカタログ制作ツールの一部には、カタログコンテンツの後ろに背景画像を入れられるものがあります。必ずしも使わなければならない機能というわけではありませんが、デジタルカタログの余白部分に背景画像が入ることでインパクトが出せたりと、メリットもあります。今回は、デジタルカタログ制作での背景の使い方について考えてみます。

■フルスクリーン画像でインパクト大

デジタルカタログに背景画像が入ったものはどういう雰囲気なのか、実際の例を見てみましょう。

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(出典:http://sublimazione.org/

イタリアの企業が発信している製品カタログです。
おそらくベネチアあたりの空撮写真と思われますが、大きなサイズでベタッと貼られています。製品と背景の関連性がどうなのか、いまいち分からないところはありますが、インパクトは確かに大きいですし、ひと目で「イタリアだな」と感じさせる効果はありますね。

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(出典:http://www.kawashimaselkon.jp/Dbook/premier2013/catalog.html?150722

こちらは、川島セルコンのカーテン製品をまとめたカタログです。
一般的に、カーテンの印刷版カタログはかなりの厚みがあって、ブランドやシリーズごとに雰囲気の異なる装幀がされています。この電子版カタログは、おそらくその装幀のデザインをモチーフにして、背景画像がデザインされているのだと思います。
このように、冊子デザインや掲載コンテンツのもつ世界観をデジタルカタログで表現するのに、背景画像は有力な手段の一つといえるでしょう。

こうした背景写真や背景画像を大きく使う方法には、デメリットもあります。
サイズの大きな画像を読み込むので、背景画像のないデジタルカタログと比べると、読み込みに時間がかかってしまいます。デジタルカタログ閲覧の快適さも、ユーザー体験の良し悪しに直結する部分ですので、悩ましいところではあります。

また、スマートフォンで見た場合、画面が小さいので、その効果が感じ取りづらいという面もあります。
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先ほどのイタリアの製品カタログはスマートフォンでも閲覧できるのですが、小さな文字を読むために拡大・縮小操作を繰り返すことになるので、どうしても背景に目が行かなくなりますね。

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(出典:http://www2.panasonic.biz/es/catalog/lighting/

一方、背景画像のないシンプルなカタログはこんな感じです。
背景がスッキリしていることにも良い面はあって、誌面に情報がびっしり入っている場合には、余白には何もない方が内容に集中できるでしょう。
このあたり、結局は誌面の内容とカタログの目的に照らして、適切な表現をチョイスするということになりますね。

■テクスチャ背景なら動作も軽快に

もう一つの選択肢として、テクスチャ背景を使う方法があります。
テクスチャは同じパターンの繰り返しの絵柄になりますが、ファイルサイズは小さいので、大きなサイズの画像ファイルを背景に使うケースと比べれば、読み込み速度が遅くなることはないでしょう。

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(出典:http://my.ebook5.net/55vintage/Z4gYI3/

ebook5 は、標準仕様では画像ファイルを背景に貼ることはできないのですが、管理画面でテクスチャ背景を選んで設定することができます。

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(出典:http://my.ebook5.net/55vintage/Z4gYI3/

こちらは、以前の記事で、ebook5を使って作成したサンプルカタログです。これに、テクスチャ背景を入れてみましょう。

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試しに、チェック模様のテクスチャを入れてみました。
チョコレートのパッケージ、冬のファッション、あるいはクリスマスを連想させるような絵柄ですね。写真のように具体的なイメージは表現できませんが、コンテンツを包むような雰囲気作りができるのがテクスチャのいいところだと思います。

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今度は、ちょっと派手めなテクスチャを選んでみました。
ebook5で用意されているテクスチャは、全体的に言えば、メインコンテンツを邪魔しないような、控えめな色使いや絵柄になっているものが多いのですが、このテクスチャはコントラストが高めで、線がはっきりしていて強い印象に。悪く言えば、ちょっと目がチカチカする絵柄ですね。

ただ、コンテンツがテキストのみの書籍や資料である場合、こうしたテクスチャを使うことで、文字だらけの疲労感を和らげる効果がありそうです。このあたりも使い分けが大切になりそうです。

■世界観や雰囲気を演出するのに最適

デジタルカタログの背景画像は、その全体像が見えるわけではありませんし、大きな画像ファイルを使うと、閲覧時に読み込み時間がかかってしまう…という欠点もあります。

しかしながら、コンテンツの雰囲気を盛り上げたり、ブランドやメーカーが読者に向けて世界観やメッセージを伝える手段としては、なかなか有力なものの一つといえるでしょう。
読み込みの快適さと背景の雰囲気作りが両立できそうなテクスチャ画像を使うのも、選択肢の一つとなるでしょう。
デジタルカタログサービスの導入を検討する際には、こうした背景挿入の機能もチェックしてみると良いでしょう。
(機能としてはかなり地味なので、各社サイトで大々的にプッシュされるようなことは少ないと思います。それぞれのサイトでじっくり探してみて下さい…)


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。トマトが好物。IT、Web、デザイン、アート、映像などクリエイティブ関連の記事や企業のコンテンツなど、文字を書く仕事を中心に、色々やらせていただいております。

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