文書管理・営業ツールとしても活用できる「デジタルカタログ」
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デジタルカタログは、PCやタブレット端末でカタログ快適に見せるだけでなく、社内の文書管理やタブレットを利用した営業ツールとしても活用が広がっています。今回から数回にわたり、ビジネスツールとしてのデジタルカタログの可能性を考えてみたいと思います。
(トップ画像出典:http://www.infoteria.com/jp/news/press/2015/05/07_01.php)
書類の「ペーパーレス化」でわかりやすい例は、航空機マニュアルの電子化あたりが代表的といえるでしょう。
これまで、航空機のクルーたちは乗務のたびに膨大なマニュアルを持ち込まなければならなかったのが、タブレット一つで必要な情報を呼び出せるように。業務の効率化と負担軽減の効果は大きいようで、国内外の航空会社で導入が進んでいます。
最近では、商品取扱店の営業ツールとして、デジタルカタログソリューションを導入した日本ミシュランタイヤ株式会社のニュースが注目を集めています。
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=2pWPmXhZvr0)
導入されたシステムは、インフォテリア株式会社の「Handbook(ハンドブック)」。
カタログやマニュアル、ビジネス文書などなどをクラウド上で管理し、タブレット端末などで閲覧・参照できるほか、APIを使って外部システムと連携させたり、ユーザーの部署や役職によって文書のアクセス権を設定できたりと、ビジネス向けの機能が充実しています。
(出典:http://handbook.jp/case/salesworker/michelin)
ミシュランのトラック/バスタイヤ事業部は、この「Handbook」を使って、同社のタイヤ製品を取り扱う販売店向けにカタログや営業マニュアル、事例記事などのコンテンツを配信。このことにより、メーカーと取扱店の間で、営業に関する情報やノウハウをスピーディーに共有できるようになりました。
さらに、HTML5コンテンツを表示できる機能を利用して、HTML5ベースの試算ツールを使った「コストシミュレーション」機能(開発は富士通エフ・オー・エム)も利用可能に。顧客にカタログを見せて説明するだけでなく、費用対効果をその場でシミュレーションして見せることで、ミシュランタイヤ採用のメリットを訴求することが可能になったといいます。
(出典:http://www.infoteria.com/jp/news/press/2015/05/07_01.php)
「Handbook」は、各ユーザーのコンテンツ利用状況を確認することもできるので、印刷物にはできないような素早いフィードバックや施策ができる可能性も高まります。これによって全国に100以上あるという販売店との連携が強化されれば、大きな効果が期待できそうですね。
(出典:http://www.infoteria.com/jp/news/press/2015/05/07_01.php)
今回の事例では、カタログなどの文書配信に加え、HTML5を利用することで、営業に便利なツールも使えるようにした点が大きな特徴といえそうです。
また、文書閲覧・管理の部分はすでに開発・発売済のシステムを用い、特別にカスタマイズした「試算ツール」もHTML5をベースにすることで、開発・運用にかかるコストを抑える効果もあるのではと考えられます。
引き続き、ビジネス支援ツールとしてのデジタルカタログの可能性を考えていきたいと思います。
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