通販でデジタルカタログを活用する方法!作り方のコツと効果測定のヒケツ
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ファッションやグルメなど通販サイトでデジタルカタログが当たり前に採用されるようになってきましたね。この記事を読んでいる皆さまの中でも、自社サイトに電子カタログを組み込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際に利用する時、ただ紙のカタログを電子化しただけで良いのでしょうか。その効果は、最大化されるのでしょうか。
今回は通販サイトでのデジタルカタログの使われ方について見ていきたいと思います。
1. 通販の電子カタログに必要なことって?
2. 効果測定が重大な鍵を握る!
3. まとめ
通販の電子カタログに必要ことって?
通販サイトを運営している企業なら、紙のカタログを用意しているところも多いハズ。そういったカタログを電子化したものの、ただオンラインで公開しているだけでは物足りないなぁ、と思う方もいらっしゃるのでは?
もちろん、電子化することで紙媒体の発行部数が減りコスト削減になったり、個人情報がわからないためカタログを郵送できないお客様にも見ていただきやすい、などのデジタルカタログならではのメリットはあります。しかし、ライバルと差をつけるためにも、やはり電子カタログの長所をより活用することが大切な要素なのです。
カートへのリンクを設定する
単純なことですが、カタログからショッピングサイトの購入ページにリンクを飛ばすことは、最も重要といっても良いかもしれません。
ユーザーは「これがほしいな」と思った時に、すぐ購入ができるという手軽さや便利さを非常に喜び、購入意欲を増幅させます。
反対に「ほしい」という欲求が芽生えても、そこからカタログを閉じて検索ボックスにキーワードを入力するかカテゴリを選んで、お目当ての商品を探す……という動作を行っている間に、物欲がすっかり醒めているということも有り得ます。
せっかくカタログと連動する商品があるなら、1クリックで購入ページに遷移できた方がスマートですよね。それこそ紙の雑誌にはない、デジタルカタログならではの特長のひとつでもあります。
ARや動画を取り入れる
以前、当デジカタジャーナルの記事でも紹介したことがありますが、AR機能や動画など様々なコンテンツを搭載したWebカタログも増えてきています。
※該当記事はコチラ
こんな方法があったのか!?デジタルカタログを活用した画期的な事例集
https://www.ebook5.net/journal/column/utilize.html
2016年10月、 楽天の研究開発部門である「楽天技術研究所」が、家具の購入を検討する際に活用することを目的として、ARアプリを試作したとの発表がありました。
http://economic.jp/?p=67247
実際に家具を部屋に置いたらどう見えるのか? という体験ができるという点は、従来にあるARアプリと同様。家具を部屋に配置する際には、スマートフォンのカメラ機能を用いるのですが、AR家具の位置を固定する技術によって、スマホの向きを変えたり移動したりしても、家具の位置が変わらないとのことです。そのため、あらゆる角度から部屋に家具を置いたイメージを確認できるそう。
記事によると、IKEA等のARアプリとの大きな違いとしては、ECサイト「楽天市場」での活用を目指しているところ。同サイトに出店している家具店の商品を、当該アプリから直接購入できるような仕組みを予定しているとあるので、買い物の手段としては非常に便利なものになりそうですね。
また、インフォテリア株式会社が運営する「Handbook」は、電子カタログとしても使えるモバイルコンテンツ管理サービスですが、この度「360度画像・動画」の配信・表示に対応したとのことです。
http://www.jiji.com/jc/article?k=000000144.000010008&g=prt
「360度画像・動画」とは、全ての方向からの撮影情報を一枚の画像・動画に収め、前後左右や上下など、どの角度からでも見ることができる画像・動画のことを指します。
そのままでは閲覧することは難しいですが、「360度画像・動画」の表示に対応したビューアやアプリなどを利用することで、自分で視点を動かしながら画像や動画を見ることが可能になります。
実際には不動産やショールームなどで利用されることが多い印象がありますが、たとえば各国のお土産店やセレクトショップなどの店内を撮影し、売場から直接商品を購入できるような使用感をつくりだすことで、まるで現地に訪れて買い物をしているようなリアリティが生まれるのではないでしょうか。
今後、ただ商品を掲載するだけの電子カタログから、よりインタラクティブな操作性を追求したデジタルコンテンツが増えていくことになるかもしれませんね。
効果測定が重大な鍵を握る!
さて、通販カタログをデジタル化した際の仕組みや技術については、以上のようにもろもろありますが、実は最も重要と言っても過言ではない要素があります。そう、効果測定です。
いくら最先端のテクノロジーやアイディアを詰め込んだところで、その効果が目に見えなければ成功体験にはなり得ません。
世にある電子カタログサービスの多くにはアクセス解析機能が付帯しておりますので、どのサービスを利用するか検討されている方はひとつの指標にしてみてはいかがでしょうか。
効果測定を行う時に重要なポイントはいくつかあります。
- 一番多くクリックされている商品は何か(カートページへ遷移しているか)?
- 最もページ滞在時間が長いのは何ページか?
- アクセスされているデバイスの割合はどれくらいか?
1. 一番多くクリックされている商品は何か(カートページへ遷移しているか)?
ECサイトの目的は、やはり商品の購入です。そのため、何割のユーザーがお問合せや購入などに進んでいるか? という指標がサイトの最終的なコンバージョンになりますが、カタログ自体に購入する仕組みがない場合は、カートページに遷移した数……つまり、一番リンクをクリックされた数を取得することが有用です。
その際、人気商品のカテゴリや傾向を抑えておくことでユーザーの趣味趣向や年齢層・性別などの属性も、予測の範疇ではありますが、掴むことに役立ちます。
どういった商品が人気かを知ることで、次回以降のカタログの作り方やキャンペーン設定にも反映することができるのではないでしょうか。
2. 最もページ滞在時間が長いのは何ページか?
こちらも「1」の内容に近い部分がありますが、読み込まれているページはユーザーのニーズが高いページであるといえます。この時に、拡大された場所や回数なども計測できると、より一層興味の度合いに近づくことができます。
最近ではヒートマップ機能などで、ユーザーがどのエリアを見ているかを計測できるサービスも増えています。
長く見られているページ、じっくりと閲覧されている商品が掲載されているページなどを計測することは、販促企画などにも大きく役立ちます。
3. アクセスされているデバイスの割合はどれくらいか?
商品やサイトの傾向によって、どのようなデバイスでアクセスされているかは様々です。若い世代へ向けたアパレルや雑貨などの通販サイトであればスマートフォンでの訪問が圧倒的かもしれませんし、企業向けのOA商品のECサイトであれば、業務中にPCからアクセスしている可能性が高いです。
実際にどういったデバイスでの流入が多いのかを知るのにも、アクセス解析は貢献します。
もしスマホでのアクセスがほとんどを占めるのに、PCでの見え方にこだわっているのであれば、戦略を変える必要があります。お問い合わせフォームやカタログの見せ方なども、スマホに最適化することでより一層の売上伸長を見込めるからです。
もちろん上記の要素だけではなく、集客元やユーザー数など多くの情報を併せて解析する必要はありますし、戦略によっても必要な情報は変わってきます。
しかし、大きな要点を掴んでおくことで日々の運用や政策などを立てやすい状況を整備することが可能になるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。一口に電子カタログ・通販カタログと言っても、一工夫加えるだけで他社との差別化が可能になるのです。
手間がかかることも多いため、時間やコストを短縮するためにも作成や効果測定が簡単にできるデジタルカタログ作成サービスをお選びいただくことをオススメ致します。
通販カタログのポイント
- カートへのリンクを設定し、購入をアシストする
- 動画やARなどを用いて視覚的・体感的な仕組みを取り入れる
- 効果測定を行い、運用や改善に役立てる
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