デジタルカタログと電子書籍、閲覧に最適なソフトを知ってユーザー体験を向上させよう
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現在、オンライン上にはさまざまなデジタルカタログや電子書籍が数多く掲載されています。それに付随して、色々なブック作成サービスが展開されていますが、実際に閲覧する時には、どのようなソフトウェアが向いているのでしょうか。
特にスマートフォンではブラウザで再生できるものもあれば、別途専用のアプリケーションが立ち上がる電子カタログサービスもあります。今回はカタログやブックのタイプによってどういったソフトがマッチするのかを見ていきたいと思います。
1. そもそも閲覧する「ソフト」って何?
2. アプリで読みたい電子書籍
3. ブラウザが最適な電子カタログ
そもそも閲覧する「ソフト」って何?
幅広いシェアを誇るPDF
Webサイトなどで「電子カタログはこちら」なんていうリンク、たびたび見かけますよね。クリックすると、おおよその場合、別タブ(別ウィンドウ)が開いてカタログが再生されるかと思います。
その時に、ブックやパンフレットなどのデジタルデータを再生するためのプログラムがソフトウェアです。
一般的に広く使われているのが「PDF」ですね。PCに元からインストールされているアプリで閲覧することができるので、多くのWebサイトでデータの閲覧形式として採用されています。
PDFについてもっと詳しく知りたい方はこちらから→PDFってそもそも何?デジタルカタログ制作に欠かせないデータの秘密に迫る!
以前はPDFをWebサイトで開くと、以前は一度ダウンロードされてからWindowsであれば「Adobe Reader」、Macであれば「プレビュー」で開かれるのが通常でした。最近では、PCであれば各ブラウザ内でPDFを表示できる機能が増えてきました。
観光パンフレットやイベント情報のチラシなどはその場で素早く見たい、という欲求が高いのでブラウザベースでPDFが見られるのはありがたいですね。
ブラウザって一体何?
さて、このPDFを閲覧するためのソフトウェアだけでも、「Adobe Reader」、「プレビュー」、「ブラウザ」と三種類が出てきました。フリーソフトなども多く出ているので、PDFを閲覧できるソフトは実はまだまだたくさんあるのです。
中でも、「ブラウザ」について注目してみましょう。ブラウザとは、「Internet Explorer」や「Mozilla Firefox」「Google Chrome」といった、インターネットに接続してWebコンテンツを閲覧するためのソフトのことを指します。一般的にユーザーがネットサーフィンをしている際に、目に止まったPDFファイルを開くとしたら、別アプリが立ち上がるよりも同じソフト内で閲覧できた方が操作性は高いといえます。別のアプリが起動する時間もかかるし、本当に求めている情報かどうかも実際に確認するまではわかりません。そのデータが欲しい、と思った時に改めてダウンロードしておく、という流れの方が使いやすいですよね。
各ブラウザでPDFが表示できるようになったことで、Webサイト回遊時にはブラウザ内でPDFを閲覧し、必要なデータはダウンロードして後から専用アプリで見る、という使い方ができるようになりました。
ただ、いかにPDFを見やすくなったとはいえ、データ容量に比例して表示速度は重くなり、小さい画面では文字が読みにくいこともしばしば。表現力や閲覧のしやすさを重視するのであれば、
PDFや画像などのデータを用いて作成するデジタルカタログや電子書籍サービスの方がユーザーの使い勝手は向上します。
ただしそうした場合、サービス提供元によって再生ソフトは異なります。PCではPDFと同じようにWebブラウザで閲覧できるビューアを用意しているサービスが多くなりました。ただ、データの種類によって最適なデバイスは異なり、必然的に操作しやすいソフトも変わってきます。
アプリで読みたい電子書籍
たとえば書籍や漫画はページ数や文字情報が多く、じっくりと読みたいため、閲覧に時間がかかります。そうした場合はPCよりもタブレットやスマートフォン、あるいは電子書籍リーダーなどの持ち運べるデバイスが好まれやすい傾向にあります。ほとんどの場合、Amazonの「kindle」やappleの「iBooks」などのような電子書籍ストアでブックの販売も行っているため、特に意識をしなくても専用アプリで読むことになります。電子書籍アプリは、「本を読む」ことに特化して作られているため、PDFリーダーやブラウザで読むよりも操作性が高く、使いやすい設計となっています。また、時と場所を選ばずに読めるため、データをダウンロードして専用アプリで閲覧するという方法は最も適しているといえそうです。
もちろんブラウザサービスでも、最近では栞やブックマーク機能などの、どこまで読んだかを記憶する仕組みも多いですが、オンライン環境がなければ読むことは難しくなります。後からじっくり読みたい、検討したい類のブックはアプリでダウンロードして読めると助かりますね。
アプリで電子書籍を閲覧するメリット
アプリで電子書籍を閲覧するデメリット
ブラウザが最適な電子カタログ
では一方、ブラウザはどうでしょうか。オフラインで読むことはできませんが、特別なアプリをインストールすることなく、Webサイトを閲覧しているブラウザでそのまま電子カタログを再生することができます。通信環境によって読み込みが遅い場合もありますが、サービスによってはPDFよりも素早い表示速度が実現されているので、大きな負担を感じることは少なくなりました。特にスマホでは十中八九、FLASHではなくHTML5によって再生される仕組みが採用されていますので、気になる情報やショッピングカタログ、雑誌の立ち読みなどスグに見たい! という欲求を満たすためにはブラウザベースのサービスが適しています。また画像のように料理レシピを検索して見たい時や、美容室で髪型カタログとしてにもブラウザが使いやすいのではないでしょうか。
書籍とは異なり、パンフレットやカタログなど企業側からユーザーに「見てほしい」データをWebサイトに掲載しています。しかし大抵の場合、こうしたデータを開くまでのユーザーの心理的ハードルは高いものです。閲覧するまでの時間がかかればかかるほど、そのブックへの興味は薄れていきます。素早い閲覧を実現するためには、別アプリを立ち上げるよりもブラウザで開くタイプのサービスの方がニーズに合っています。
電子カタログ作成サービスの多くは、PDFを画像に変換したり、HTML5を用いて再構成したりと、ブラウザで見やすい形に整えて表示します。そのため、元は重量級のPDFでも、ストレスの少ない表示速度で、素早く閲覧することが可能です。特に広告物など、上記でも説明したような「開かれにくい」データは、電子カタログ作成サービスを利用することで得られるメリットが数多くあるのです。
ブラウザで電子ブックやデジタルカタログを閲覧するメリット
ブラウザで電子ブックやデジタルカタログを閲覧するデメリット
まとめ
・電子書籍や電子コミックなどのじっくりと読みたいコンテンツはダウンロードができるアプリが向いている
・広告物やパンフレットなど、開くまでの心理的ハードルが高いコンテンツは、ブラウザでの閲覧が適している
このように、マッチする形式はブックによって異なります。掲載したいコンテンツがどういった種類に属するのか、どのようなユーザー層に興味を持ってもらえるのか、しっかりと把握した上でサービスを選択することが重要になるのではないでしょうか。
もちろん、どちらのデータの場合でもPDFで著しく読みにくいということは多くはありませんが、ブックリーダーや電子カタログビューアが、操作性や利便性をさらに高めたソフトであることには間違いありません。
表示速度が遅い、小さい文字が読みにくいといったPDFのデメリットを補うという点においても、専用サービスのご利用を強くオススメ致します。
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