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本を聴く!?Audibleで話題のオーディオブックってなんだろう。

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近年、様々な電子書籍やデジタルカタログサービスが提供されています。その中でも、2015年7月より日本でも正式にサービスが開始された、Amazonの「Audible」のような、オーディオブックに注目してみたいと思います。

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© Antonioguillem・・・Fotolia.com(https://jp.fotolia.com/id/90474239)

オーディオブックとは?

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当ブログにて、過去に「電子カタログ × 音声読み上げ機能」の可能性を考えるという記事で、音声読み上げ機能付きのデジタルカタログを作成するサービスを紹介致しました。オーディオブックは、完全に「耳から」のみ情報を得る、電子ブックとはまた違った形態になっています。
デジタルカタログ・電子書籍とは異なるサービスではありますが、今後の展開としては見過ごせない成長の可能性を秘めています。特に、視覚よりも聴覚で情報を得やすいタイプの方や「ながら作業」が多い方には重宝されるのではないでしょうか。

読みたい本があってもなかなか進まず、いわゆる「積読本」が溜まってしまいがち。多かれ少なかれ、皆さま経験されていることかと思います。移動中など本を開くのに不便な場所でも、音楽を聞くように手軽に本の内容を頭に入れることができるオーディオブック。その歴史は意外と古く、日本での発祥は1980年代後半に流行したカセットブックが原点です。アメリカでは早い段階から大きなマーケットとなっていましたが、日本では落語や怪談のライブ録音や、漫画のドラマCDなど特定層へのアプローチが多く、市場はさほど広がりませんでした。その理由のひとつとして、移動時に多くの人が自家用車を利用するアメリカに対し、日本は公共交通機関の利用が大多数であったことが挙げられます。ポータブルCDプレーヤーなどの持ち運べる音楽再生機器は浸透し始めたものの、カセットからMD・CDなどをさまざまな形式で流行した上、かさばってしまうというデメリットもあり、シェアの獲得はなかなか難しいメディアだったといえます。

2000年代後半に入り、MP3プレーヤーやスマートフォンが普及するようになると、CDやカセットを持ち運ぶ必要がなくなり、移動の時間を使って音楽やラジオなどを楽しむ環境が整います。CDではなくダウンロードで音楽販売を行うミュージシャンも増えてきました。こうした追い風を受けて、オーディオブックの配信も一般的になってきたようです。

オーディオブックの聞き方

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移動中や就寝前に

言わずもがな、移動時間が最適です。電車やバスなどの交通機関はもちろん、自家用車の方はラジオ代わりに流してみるのもいいかもしれません。自転車でイヤホン装着は禁止ですし、徒歩通勤の方も集中しすぎると危険なので注意を払ってください。
また、夜ベッドに入ってからもオススメ。本が読みたいなと思っても、質のいい睡眠のためには目を休めたいもの。耳から聞くオーディオブックであれば、瞳を閉じたままでも灯りを消した後でも、コンテンツを楽しむことができるのです。ブックによってはスリープタイマーもありますので、消し忘れの心配も解消できます。

倍速で聞く

販売しているサービスによっても異なりますが、ほとんどのオーディオブックは「倍速再生」ができます。一冊4〜5時間ほどのブックも2時間程度で聞き終わるとのこと。3倍速が可能なものもあるそうなので、忙しい時などは聞く時間を短縮できて便利です。英単語などの語学やビジネス書などは、素早く聞いて何度も聞き返すことで、頭にも入りやすくなるかもしれません。

オーディオブックをダウンロードしよう

オーディオブックを配信しているサービスは、実はたくさんあります。中でも冊数の多い3つのサイトを紹介したいと思います。

FeBe

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http://www.febe.jp/

オトバンクが運営する、日本最大手のオーディオブック配信サービスです。取扱数は1万5,000点という圧倒的な豊富さで、さまざまなジャンルの作品を購入することができます。月額制のプレミアム会員になると、毎月一冊希望の作品をダウンロードできるとのことで、定期的な購入を考えている方には非常にお得な利用形態かと思います。もちろん、単品購入も可能ですので、オーディオブックがどういったものかわからない…という方は、無料の会員登録から初めてみるのが良いかもしれませんね。

FeBeの特徴としては、購入したブックに資料がついてくること。すべての商品ではありませんが、内容によってはPDFが添付されているので、グラフや表などの聴覚だけでは理解が難しい内容をしっかりと補ってくれます。
また、小回りのきいたサービスも人気の秘密。それまでは「Kiku player」というオトバンク開発のアプリと連携していたのですが、2015年5月にリリースされた公式アプリ「FeBe」が登場。再生速度を1~4倍まで0.1刻みで調整可能にし、本棚検索機能も充実。前述の資料も聞きながら見ることができるので、とても便利です。

FeBeでダウンロードしたブックは公式アプリだけではなく、iPodやWALKMAN、スマートフォンでも聞けますし、PCやスマートフォンでも再生が可能です。
特にiOSでは、オーディオブックとしてデフォルトのプレーヤーアプリで保存することができます。ちなみにこちらの場合では、通常再生版をiPhoneの倍速モードで再生した方が、倍速再生版で聴くよりも音質が良いのでオススメです。

iTunes Store

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※iTunesアプリをご利用ください。

iOSでオーディオブックの再生が可能だとお話しましたが、もちろんiTunes Storeで購入もできます。FeBeほどではないにせよ、ラインナップも豊富でミステリーから歴史小説まで、フィクション作品だけでもかなりの種類が揃えられています。そのほか、語学系やビジネス書も充実。カテゴリごとで絞り込めるので、目的に沿った一冊を少ない手間で探せます。一点気になるのは、和書と洋書の区別ができないこと。一覧には混在して表示されるため少し注意が必要です。

単品購入のみで、価格帯にFeBeと大きな差はほとんどないようです。
Apple IDをお持ちであればすぐに利用できるとあって、購入までのハードルはやや低めかもしれません。

Amazon Audible

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https://www.audible.co.jp/

2015年、日本で正式にサービスを開始したAudibleはAmazonの関連会社で、世界最大のオーディオブック配信サービスです。米・英・独・仏・豪に続いて、日本では6カ国目の参入となりました。特筆すべきは、月額1,500円と定額制であるということ。これは米国はもちろん世界初の試みで、日本がオーディオブック聴き放題の先駆けとなったのです。

コンテンツは初め、FeBeから2,000作品の提供を受けたとのことで、ラインナップはそこまで多くはありません。ビジネス書から小説、落語やライトノベルなど幅広いカテゴリを網羅。定額とのこともあり、冊数が増えていけば人気を獲得するサービスになることは間違いないでしょう。

ちなみに、最初の一ヶ月は無料でお試しができるので、気になる方は登録してみることをオススメ致します。さらにAmazonプライム会員は3ヶ月無料だそうです。賢く利用して、自分に合うサービスを見つけてみてください。

おわりに

まだまだ日本では馴染みの少ないオーディオブックですが、こうしたサービスによって盛り上がりを見せ始めています。クオリティはもちろん販売商品には劣りますが、セミナーなどの録音や機械音声によって自分自身でオーディオブックを作成することもできるようになってきました。いずれ、現在の電子カタログ市場のように、商用利用が本格化する時代も遠くはないかもしれません。


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