ココロ癒される天然素材の羊毛を使って、フェルトコースターをつくろう
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春は、新生活や年度初めに向けて、心なしかバタバタとしがちですね。ちょっと疲れたなぁというときに、お気に入りのマグカップにコーヒーや紅茶などのお好みのドリンクを淹れて、ホッと一息つきませんか?カップの下にはコースターを添えると、リラックスタイムが華やぎます。マグカップと相性の良い羊毛を使って、コースターをつくってみましょう。
羊毛フェルトはどうしてコースターづくりに向いているの?
羊毛フェルトは、春先に羊から毛を刈って、水で汚れを洗い落とし染色した、ウール100%の手芸材料。ウールは撥水効果がありながら手洗いもできる優れものです。ここ近年は羊毛フェルトの知名度も上がり、手芸店やインターネット通販だけではなく、100円ショップでも買えるようになりました。羊毛フェルトを使えばコースターだけではなく、人形や鍋つかみ、大きなカバンまで、さまざまなアイテムを作ることができるんですよ。
羊毛フェルトの2大手法
羊毛フェルトで作品を作る場合、ニードルという専用の針で刺し固める方法と、針を使わずにせっけん水を用い、こすって固める方法の2つがあります。
(出典:https://latte.la/column/36242031)
コースターはせっけん水を使う方法で作るため、お子さまが近くにいても針の心配をしなくて良いのがいいですね。道具は家庭にあるもので揃います。初めて作る方でも、シンプルなものなら作業開始から完成まで、乾燥時間も含めて3~4時間で完成します。
フェルトコースターはどうやってつくるの?
材料と道具、つくりかたを簡単にご紹介します。使用するフェルトは単色でも複数色でもお好みで大丈夫です。
材料と道具:
・フェルト羊毛(6g程)
・コースターの型(直径13cmくらい)
・めん棒
・まな板
・お湯(40度ぐらい)500ml
・中性洗剤小さじ1程度
・ビニール袋2枚 (手袋型のがあれば便利です。ゴム手袋は羊毛が引っかかるので不可)
(出典:http://youmoufeltdehandmade.blog.fc2.com/blog-entry-44.html)
シンプルな円形コースターのつくりかた
- 羊毛を4~6等分し、等分した羊毛を1束ずつ「たて→よこ→たて→よこ」と、繊維の向きを変えながら敷きます。
- 上からせっけん水をかけます。かけたあとは繊維が絡んでいくようにフェルトをこすっていきます。
- フェルト化したら裏面も同じようにこすっていきます。
- ある程度フェルト化したらめん棒で両面をコロコロします。力いっぱいコロコロしてください。フェルト化が進みます。
- 手洗いでせっけんを落とし、水分は手で絞り仕上げにタオルで挟んで水分を抜きましょう。自然乾燥で乾いたら完成です。
詳しい手順は下記のサイトにも掲載されています。
・羊毛フェルトでハンドメイド♪ 手のひらサイズの動物たち/原毛から作るコースター
かわいらしいものから面白デザインまで、コースター作品をご紹介
基本のコースターにもっとオリジナリティを出したいのなら、装飾を加えましょう。筆者が「面白いなぁ」と思って選んだデザインを5つご紹介します。
四角や円形のプレーンな形のコースターも、ニードルと呼ばれる針で羊毛を刺繍するだけで、グンと作品のクオリティが上がります。刺繍する糸は細くとった羊毛に限らず、刺繍糸でももちろん大丈夫です。
(出典:http://tzgurux2.blog103.fc2.com/blog-category-11.html)
また、様々な色の羊毛をミックスしたり、「ネップ」という羊毛の粒を混ぜ込んでもかわいいですよ。
ネップについては後ほどご説明します。
(出典: http://felt.teyney.com/?cid=17)
スイーツをモチーフにしたデザインは、定番ながらもかわいらしさ抜群です。お菓子以外には動物の顔やお花、果物などは、同じ柄で複数枚作る際にカラーバリエーションを広げやすいですね。
(出典:https://twitter.com/nanacomasanpo/status/738252940704550912)
大人な雰囲気のフェルトコースターを作るなら、太陽系の惑星のように色合いを押さえるとよいでしょう。
羊毛フェルトの良さは、色を調合しやすく、細やかなグラデーションも出せるところです。
(出典: http://www.nouvelle-vague-art.org/blog/2013/05/post-405.html)
また、平面のデザインだけでは飽き足らない方は、半立体の作品にしてはいかがでしょうか。コースターに羊毛をニードルで刺して固め、キャラクターなどを合わせると、より凝った作品になりますね。
(出典:http://ameblo.jp/wajiajia/entry-11966502303.html)
実は奥深い羊毛の世界。色、形、やわらかさ、多種多様!
羊毛フェルトは様々な種類がありますが、手芸用品として一番多く出回っているのは、メリノウール100%の束タイプの羊毛です。
(出典: http://amuuse-hamanaka.com/shopdetail/000000002160/1121711/page1/brandname/)
扱いやすいので、初心者の方はこちらを使うとよいですね。産地によって毛の質感も変わり、コシのあるもの柔らかいものと作るものによって使い分けられます。このほかに、シート状や毛糸のように紡がれているタイプも販売されています。
作品例として上記でご紹介したピンクとブルーのパステルカラーのコースターには、ネップと呼ばれる羊毛の粒が使われています。ネップを長毛の羊毛に混ぜ込みそのままフェルト化するだけで、表情のあるコースターが作れるのです。
(出典: http://shop.ananda.jp/?pid=7852383)
ネップは染色されていないものと、すでにカラフルに染められたものが手芸店などで売っていますので、お好みで使い分けてみてくださいね。
羊毛を洗ったあとに染色を行わない天然の有色羊毛も販売されています。こちらは、「カラードウール」や「カラード羊毛」などと呼ばれ、ケミカルな色合いを好まない方にもぜひ提案したい素材です。個々の羊によって風合いが異なり、アイボリーや茶系の自然な色合いが特徴です。
(出典: http://www.yanagi-ya.jp/item/rsf20330/)
羊毛は「冬のイメージ」が強いかもしれませんが、湿気などを調整する機能があり、夏は涼しく冬は温かく肌触りもよいので通年活躍する素材です。すこしお時間ができましたら、あなたのための特別な羊毛フェルトコースターをつくってみませんか。
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