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身体で映像と音楽を創造する感動体験!東京デザイナーズウイーク

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こんにちは。今年も10月25日から11月3日まで開催された「東京デザイナーズウイーク」。そのなかで見つけた興味深い作品をご紹介します。

まずは、次の写真を見てみて下さい。

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何をやっているところか分かりますか?
スコープを装着して顔の前で手を動かすと、スコープの視界に3Dグラフィックが描かれ、同時にサウンドが生成されます。

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センサーは左右の人差し指と五本指のジェスチャーを認識するようになっていて、それぞれに楽器のサウンドが割りあてられています。
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右手、左手それぞれの人差し指と五本指を使い分けて、音楽と映像を即興で作り出すことができるのです。
また、手指の奥行きもセンサーで認識していて、指が手前にあるほど音が大きくなるという仕掛けも。

実際に体験してみると、最初はうまくリズムに乗れなかったりしましたが、慣れてくると楽しくなってきて、自然と手や体の動きも大きくなってノリノリに。

特に、スコープを通して見る空間は360度に広がっているので、横を向いたり、体を回したりしながらでも描けます。

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この作品は、デジタルコミュニケーション・エージェンシー「インフォバーン」のアートディレクター、木継則幸さん(写真右)と、広義なインターフェースデザインを手がける「モフ」代表の荒川健司さん(左)らが中心となって結成したクリエイティブユニット「bind」が制作・出展したものです。

「このコンテンツの狙いは、『見る・聴く・動く』の3つの結びつきを組み替える体験ができることです。あたかも手で音を描くような感覚で、音楽を作り出すことができますし、3D空間で直感的に絵を描く楽しさも味わえます」と、木継さんは話します。

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デバイスは、VR用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラス リフト)」の前面に、手のジェスチャーで入力できる「Leap Motion(リープモーション)」をくっつけたもの。これによって、VR映像を見ながら手を使って音や映像をリアルタイムに創り出すことができるというわけです。

「多様なセンシングデバイスが簡単に安価に導入できるようになってきました。さらに、それらを組み合わせることで、新しいものを創り出そうとする人たちが増えてきています。実験的な試みをすることで様々な発見がありますし、その経験をフィードバックできれば、より優れたものづくりにつながるはずです」と荒川さん。

もし、こうした仕組みが広告や企業のコミュニケーションに使われれば、さらに新しいビジネスを生み出す可能性が広がるかも知れません。実際に、会期中にはさまざまな企業関係者が熱心に質問をするなど、多くの方の関心を集めたようです。

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ただ、現状ではこうした大掛かりなデバイスが必要になるので、誰もが気軽に、どんな場所でもこうした体験ができる、というわけではありません。それでも、新たな技術を使った表現に挑む理由は何なのでしょうか?

「生み出したい体験があればまずはカタチにしてみる。これからのデザインは、要件に沿ってつくるだけではなく、プロトタイピングを通じて課題を見つけていくプロセスが重要になります」と木継さんは強調します。

考えてみると、これまでのものづくりは、デザイナー、イラストレーター、ライターといったクリエイターたちが、それぞれの分野で強みを活かして活躍する形が主流だったと思います。

現在はどうかというと、例えば個人レベルでも3Dプリンタなどで安価にプロトタイプを作ることができるわけで、クリエイターが自分のテリトリーから一歩外に踏み出して、新たな表現やものづくりに挑戦できる可能性はどんどん広がっています。
今後、クリエイターには、新しいものを「実際に体験できるカタチ」にして見せることも求められるようになるでしょう。

書くこと・編集することを通じてものづくりに関わる自分も、これからの仕事のあり方について考えさせられる展示でした。木継さん、荒川さんらは、今後もこうしたコラボレーションを続けて、さまざまなチャレンジをしたいとのことでした。

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当ブログでは今後も、こうしたデザイン・クリエイティブ系のワークショップやイベントの情報を取り上げていきます。クリエイターの方も、そうでない方も、ぜひお近くのイベントに足を運んでいただければと思います!


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
http://lamp-creative.com/

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