国際クリエイティブイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK」に行ってきました
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こんにちは。以前の記事でもご紹介していた、国際クリエイティブイベントTOKYO DESIGNERS WEEK(東京デザイナーズウイーク、以下TDW)が10月26日(土)から11月4日(月・祝)まで開催中です。今回、会場の様子を取材することができましたので、ご紹介したいと思います。
会場は東京・明治神宮外苑内のスペース。いくつものテントが設営された会場で、なんとなくアウトドアイベントのような趣(おもむき)があります。
企業などが貨物用コンテナを使って、光や音などさまざまな仕掛けでインスタレーションを展示する「コンテナ展」。
こちらは「DESIGN NEXT展」。企業・クリエイターがブースを出展し、さまざまなプレゼンテーションを行っています。
世界の大学・専門学校などからもデザイン・インスタレーションが出展されています。
熱心な学生たちが多く、展示の説明を聞いたり、研究内容についてお話を聞いたりと、交流もできます。
今回、TDWでは国内外の30歳以下のクリエイターを対象に、作品を募集する「ASIA AWARDS(アジア・アワード)」を開催。その一次審査を通過した作品が、ヤングクリエイター展として展示されています。ちょっと、作品を鑑賞してみましょう。
「病的根源の多くは、食習慣。…摂食障害をコントロールするには、教育が不可欠である」
作者本人も糖尿病を持つデザイナーであり、健康のためのチョイスについてのアドバイスをデザインで表現した作品です。
折りたたんだり形状を変化させることで、6カ月の乳幼児から大人まで使うことができる、可変式の椅子です。
円盤の下に時計があり、その針の磁界の変化に応じて、盤上の黒い液体が形を変えていきます。下に動画もご紹介しますが、まるで生き物のような動きです。
ちょっと驚きの体験ですが、「時間の流れ」をデザインで表現する新たな試みといえるでしょう。
こちらは「ASIA AWARDS」に関連した特別企画展で、国内外のプロのクリエイター・作家が出展する「プロ展」。
素材の持ち味が活かされた、素敵なデザインの鞄ですね。
見たことのないデザインの照明。どんな場所で、どんな風に活かすかは使う人次第です。
特別企画展会場の一番奥で、とても興味深い作品が展示されていました。
VR(バーチャルリアル)体験用のヘッドセットを装着すると、360度に広がる3D空間のなかで、自分の眼前から後方へと過ぎ去っていく物体の速度を体感し、それぞれのスピードの違いを理解できるという、体験型インフォグラフィクスです。
実際の映像は、ぜひ会場で体験いただきたいです。
この展示は、デジタルコミュニケーション・エージェンシー「インフォバーン」のアートディレクター、木継則幸さんと、さまざまなヒューマンインターフェースデザインを手がける「モフ」代表の荒川健司さんによるパーソナルプロジェクト。
会場で木継さんご本人から解説をいただきながら体験しましたが、実際の頭の動きと3D空間内の視点の動きが完全に同期していて、まるで自分がそこにいるかのようなリアリティが感じられます。
「このように、インターフェースに身体性を取り入れることで、伝えたいことをよりリアルに実感してもらえる可能性が高まります。ぜひ、多くの方に気軽に楽しんでいただきたいと思っています」と木継さんは話します。
将来に向けて、ユーザーインターフェースや情報伝達手段の新しい可能性を感じるのはもちろん、未来のデザインのあり方、デザイナーに求められる役割も大きく変わっていくのでは、とも考えられます。
ちなみに、この展示で使用されたVRヘッドセット「Oculus Rift(オキュラス リフト)」は、アメリカのベンチャー企業米Oculus VR社がクラウドファウンディングで開発した製品。共同制作者の荒川さんの話によると、現在、開発者版が1台300米ドルと、比較的安価に導入できるそうで、今回のような未来を感じさせるハイクオリティな展示が個人プロジェクトという規模でも実現できたのも、こうした技術と情勢の変化を反映しているようです。
見どころがたくさんのTDW、皆さんもぜひ足を運んで体験いただけたらと思います。
当日券は2,500円ですが、各種学割のほか、ハロウィン割(10/31)、Facebook割など、さまざまな割引制度もありますので、お出かけの前にチケット情報をチェックしてみて下さい。
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