祭りの写真はここを撮れ!ポスターに採用されやすい撮影ポイントまとめ
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写真が趣味のあなたがもし、地域の祭りの撮影を担当することになったら? 記録写真を上手に撮るのはもちろん、翌年の告知ポスターでメインに使われるような、クオリティの高い写真も期待されてしまうのではないでしょうか? 今回は、祭りのポスター用の写真を撮る時に押さえておきたい場面やポイントをまとめてご紹介します(ポスター写真を公募するコンテストに応募したい場合も、ノウハウは同じですのでぜひ参考にして下さい)。
「デザインで使いやすい写真」を意識する
とりあえず縦位置でシャッターチャンスを押さえる
まず、祭りの告知ポスターをデザインするのに、技術的に使いやすい写真というのがあります。分かりやすいところでは、「縦長のアングルで撮る」というのもその一つです。
ポスターはほとんどの場合縦長の用紙レイアウトになりますので、このように縦長で撮っておくとレイアウトがやりやすくなります。
もちろん、横長のアングルはだめなのかというと、そんなことはありません。
こんな風に、上半分に写真、下半分に情報を集中させてレイアウトするなどの方法でデザインをまとめることは可能です。
ですが、縦長の写真の方が一般的に無理なくさまざまなレイアウトができる傾向にありますので、「あ、ここはシャッターチャンスだな」と思ったら、とりあえず縦位置で撮影することを意識しておくと良いでしょう。
さまざまなパターンで撮っておくと便利
他にも、人物写真の場合は右向き、左向きや正面など、さまざまなアングルで撮っておくと、文字などと一緒にレイアウトする時に配置の自由度が広がります。
また、同じ場所でも昼間と夕方・夜など、バリエーションを広げるように撮っておくと良いでしょう。
定番となるシーンは必ず押さえる
地域の祭り行事には独特の風習や儀式、イベントなどがあり、それが地域の特色をよく表していることが多いのです。
そうした象徴的な場面はポスターのメイン写真に使われる可能性が高いので、必ず押さえておきましょう。
こちらの写真は、「すすきの祭り」(2017年は8月3日から5日まで開催)のパレード。普段は自動車が行き交うススキノ交差点周辺が歩行者天国になり、屋台が並ぶなかを神輿や花魁、よさこいなどが練り歩いて大いに盛り上がる場面です。
筆者が撮影した、千葉県浦安市の「浦安三社祭」で行われる神輿渡御では、「地すり」という独特の担ぎ方をする見せ場があります。
広い通りや交差点などで一旦停止し、神輿を地面すれすれまで下ろして回したかと思うと、腰の高さから頭よりも高いところまで掲げ、神輿を一斉に放り上げます。これを上手に決めると、担ぎ手も観客も大盛り上がり。浦安三社祭を象徴するシーンです。
こうした見せ場の写真は、初めて見る人にとっては興味をそそられるものですし、祭りの主役となる地元の人たちにとっては、自分たちの独自の文化として誇らしく思えるものです。
他にも例えば、祭りの初日に神社から神輿が最初に出発する時の儀式や、最終日のクライマックスに神輿が神社の境内に集まってくるシーンなど、参加者がヒートアップする場面でもダイナミックな写真が撮影できる可能性が高いです。
祭り会場は多くの来場者で混雑しますので、いい撮影ポイントを押さえておくのも重要です。「どの場所でどんなことが起こるか」を頭に入れて、事前に下見をしておくことをおすすめします。
人物の生き生きとした魅力的な瞬間をとらえる
祭りに参加する人びとをいきいきと撮影するのは記録写真としても重要です。
記録写真は老若男女バランス良く撮ることになりますが、やはり女性を魅力的に撮影しておくと、ポスターにした時に絵になります。
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祭りの最中にとっさに声をかけて撮らせてもらうか、事前にモデルを手配して撮影しておくなどの方法がありますが、前者の場合は本人や関係者の撮影許可などを取っておかないとトラブルの原因になりますので、進め方に注意が必要です。
絵になる場所を撮影する
もう一つの重要ポイントは、その土地を象徴する「絵になる場所」です。駅舎や目抜き通り、タワーなど、ひと目でその土地と分かる定番のスポットがあれば、それを意識的に写し込むことで、祭りの特別感が強調できます。
こちらの写真は、「さっぽろ夏まつり」のメインイベントである「北海盆踊り」(2017年は8月11日から17日(木)まで開催)。会場である大通り公園の端にある札幌テレビ塔を背景に入れることで、ひと目で「札幌の祭りイベントだな」と分かります。
パレードや神輿渡御などがある祭りイベントでは、たくさんの人の間を急いで移動して撮影しなければならないので、今回ご紹介したような撮影のポイントを頭に入れておくと、いざという時に撮影に集中できたり、チャンスをものにしたりできる可能性が高まります。ぜひチャレンジしてみて下さいね。
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