日本にもたくさんあります。スケール感や仕掛けを楽しめるパブリックアート!
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美術館やギャラリーではなく、街の広場やストリート、公園、駅などの公共の場に設置されるパブリックアート。日本各地にも、空間の魅力を引き立てるパブリックアート作品が増えてきています。今回はそれらの一部をご紹介します。お出かけの際に、ちょっとしたアートを楽しんでいただければと思います。
1. 岡本太郎「明日の神話」(東京・渋谷)
JR渋谷駅と、井の頭線渋谷駅を結ぶ連絡通路に設置された、幅30mの大作。岡本太郎が1969年に製作した作品で、長い間行方不明になっていました。2003年9月にメキシコで発見され、修復後にこの場所に恒久設置されました。核兵器がもたらす絶望と、それを乗り越える希望を表現しています。この場所を通るたびに、つい足を止めて見入ってしまいます。
2. ロバート・インディアナ「LOVE」(東京・新宿アイランド)
ニューヨーク・マンハッタン6番街55丁目にある作品と同じものですが、こちらは作者が色の組み合わせを変えています。恋愛成就の都市伝説もある、西新宿の人気スポットになっています。
3. 水戸市制百周年記念・アートタワー(水戸芸術館)
水戸芸術館にある、水戸市制百周年(1989年)を記念する高さ100mの塔。三角形のパネルを貼りあわせたようなデザインで、これ自体がアート作品といえるような造形です。内部にはエレベーターがあり、地上86mの展望室から水戸の街並みを展望できます。
4. 水戸芸術館広場のカスケード(水戸芸術館)
水戸芸術館の広場でひときわ目を引く作品。宙吊りの巨石に向かって水が勢いよく流れています。水戸という地名にちなんで、水をモチーフにした作品です。今年は秋ごろまでの間、11時~18時の時間帯に水の噴射を行うそうです。
5. 川上喜三郎「エアーダンス」(東京オペラシティ)
アートや音楽の施設のほか、オフィスフロアやショップもある複合施設「東京オペラシティ」。ここの館内にもさまざまなパブリックアートがあります。この作品は、アトリウム空間の天井からぶら下がっています。たくさん並んだ銀色の円盤の効果で、昼間はキラキラとした光が上から差し込んできます。
6. アンソニー・ゴームリー「トゥー・タイムズ2」
同じく、東京オペラシティ館内のアート。彫刻自体は人間の大人とほぼ同じサイズなのですが、エレベーターフロアの広々とした空間に、ぽつんと2対一対で立つ姿を眺めると、そのスケールの大きさに感心します。
7. ジョナサン・ボロフスキー Singing Man
京王新線初台駅から東京オペラシティに出たところにある作品。この他にも、館内にはいくつかのパブリックアート作品があります。文化を発信する施設らしい取り組みといえるでしょう。
8. 阪急三番街「イルカ噴水」(大阪・梅田)
ここからは、スケールの壮大さというより、仕掛けの面白いアート作品です。大阪梅田の阪急三番街にある、噴水を使ったアート作品。まるで生き物のようにジャンプする水が、リングの間を見事に通り抜けていきます。
9. ボールマシーン「DIN DON(ディンドン)」(神戸・ハーバーランド)
神戸ハーバーランドにあるumie(旧・キャナルガーデン)の中央通路に設定されている機械仕掛けのオブジェ。まるで「ピタゴラスイッチ」のように、さまざまな仕掛けを通って、ボールが永久運動しています。それぞれの装置をボールが通るたびに、コミカルな音が出ます。大人も子供も釘付けになって見入っている光景をよく目にします。
以上、日本各地のパブリックアートの一部をご覧いただきました。もちろん、こうした作品はまだまだたくさんあります。休日のお出かけや出張・旅行の際に、事前にちょっと調べておいて、ぜひパブリックアートを楽しんでいただければと思います。
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