違法な落書きではなく、お店のPRにも。ニューヨークでグラフィティアートを見よう!
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こんにちは。今日は、ニューヨークのグラフィティアートのお話です。世界中のクリエイターが集まるブルックリン地区やマンハッタンのチェルシー地区など、アートの雰囲気が濃い街では、クオリティの高いグラフィティ・アートが建物の壁を飾っています。
建物や街の景観を引き立てるような美しい作品もあり、非合法な落書きといった印象はありません。いくつか、そうした作品を見てみましょう。
ニューヨークでは1970年代にグラフィティアートが隆盛したといわれており、当時のカルチャーのなかから、数々のアーティストやイラストレーターが世に出て行ったそうです。しかしながら、公共施設や列車などに無許可で描かれた非合法の落書きがあふれてくると、地域の治安悪化に対する不安も広がってきました。
1990年代にニューヨーク市長に就任したジュリアーニ氏は「ブロークン・ウィンドウ理論」にもとづく犯罪抑止策の一環としてグラフィティアートを厳しく取り締まり、特に地下鉄でさかんに行われていた落書き行為を一掃。18歳以下の青少年には落書きに使えるスプレーを販売できないような条例まで施行させました。
現在でも、非合法の落書き行為は厳しく取り締まられていて、たまに古いビルの屋上といった場所で落書きがされているのを目にする程度になっています。その一方で、当局公認のスペースでアーティストが作品を描いたり、依頼を受けて店舗やビルの壁面に描くといったケースが増えているそうです。
観光ガイドに載っている有名な美術館に足を運ばなくても、街を歩いているだけで気軽にアートに触れることができるのがニューヨークの魅力の一つですね。今回ご紹介した以外にも、グラフィティアートはまだまだたくさんあります。読者の皆さんも、機会がありましたらぜひ一度体験してもらいたいものです。
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