年賀状デザインの方向性はこう決める!用途に応じた作り方ガイド
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秋も深まる今日このごろ、「会社の年賀状印刷はどうしようか…」と悩み始める時期ではないでしょうか? 印刷業者やデザイナーに依頼したり、テンプレートを使って自分でデザインしたりと、年賀状を作る方法はたくさんありますが、おそらく「どんなデザインがいいのか?」を考えるのが一番悩むところ。今回は、そんな悩みに答えるヒントとして、用途に合わせた年賀状デザインのコンセプトや方向性、作成方法をまとめてご紹介します。
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年賀状を送る目的を、いま一度確認する
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会社で年賀状を送るのは「慣例」「送って当たり前」になっているところが多いと思いますが、取引先や仕事でお世話になった方々に年賀状を送ることの意味や目的をいま一度考えてみましょう。
例えば、つきあいの長い取引先に対しては、「関係維持と普段からのご愛護に対する感謝を伝える」といった目的が考えられますし、できたばかりの新しい会社では、「とにかく会社の存在を知ってもらう」「製品やサービスを知ってもらう」といった強いアピールをしたいところ。ある程度実績が積み上がってきた会社なら、「企業価値やブランド力を高めてアピールしたい」といったニーズもあるでしょう。
今さらであっても、こうした目的や狙いを一から確認しておくと、どんな方向性の年賀状にすれば良いかが定まってきます。年賀状を送る相手の傾向や、年賀状の目的に即して、おおまかに3つのケースで考えてみましょう。
お堅い取引先との関係維持が大切なら…無難に干支のモチーフでまとめる
「取引先はお堅い会社や機関がほとんど。奇をてらったデザインだと何を言われるか分からないから、無難な内容にしたい…」といったケースでは、やはりオーソドックスなデザインの年賀状が望ましいでしょう。
そうすると、やはり干支をモチーフにしたデザインに落ち着くはずです。
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よく見る年賀状デザインですので、印刷までの手配もさまざまな選択肢があります。
年賀状印刷に対応した業者に依頼すれば、デザインテンプレートを選んで文言を決める程度で手配できてしまいますが、が、なるべくクオリティの高いものになるよう、テンプレートは厳選しましょう。
ストックフォトサイトなどの有料テンプレート素材は、価格の割にクオリティの高いものが多いので、社内にデザイナーやDTPスタッフがいる場合は、こうしたテンプレートを加工して印刷に出す、という手もあります。
こちらは、ストックフォトサイトのfotoliaで検索した年賀状デザインテンプレートの一部です。
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伝統的でありながら現代のテイストも取り入れた、優れたデザインのものが多いので、オーソドックスであっても、なんとなく「いいね」と一目置かれるものを作成できるかも知れません。
営業ツール的に使いたい…実績紹介や新事業PRなどでまとめる
仕事の受注増に力を入れたい場合や、新事業を始めたばかりの時期は、新年のあいさつだけでなく営業ツールとしても活用したいところ。
言い方は良くないですが、新年のあいさつにかこつけて、前年の実績や新事業の紹介を入れて「こんなことをやってます」とアピールしておくわけです。忘れた頃にお仕事依頼の相談が来るかも知れませんね。
ただ、実績や事業を紹介するといっても、単にテキストで羅列しただけでは、忙しい相手にはきちんと呼んでもらえない可能性があります。
例えば、このインプレスR&D社の年賀状では、シンプルなデザインのシンボルマークで洗練された印象を与えて目を引きつけ、短いメッセージで事業内容やビジョンを伝えています。
シマンテック社の年賀状は、多彩なサービスをコンピュータ上のアイコンのようなデザインで表現。種類は多いのですが、情報量を抑制することで、とてもわかり易い印象を与えています。
カカクコムグループの年賀状は、実績を画像ではなくブランドロゴを使って視覚的に表現しています。ただ整然と並べるのではなく、円を囲むようにリズミカルに並べることで、視線を集める効果もありますね。
このように、画像と情報を巧みにレイアウトして実績を並べると、より見る者の目を引きますし、何よりぱっと見ただけでなんとなく「色々やってるんだな、◯◯社さん頑張ってるな…」といった想像をしてもらえる可能性も高いでしょう。そこまでいければ、年賀状のデザインとしては成功といえるはずです。
掲載したい情報と画像を整理し、レイアウトを依頼
実績・事業紹介の画像点数や見せ方は内容によってさまざまなケースが考えられますので、デザイナーに依頼することをおすすめします。
その際、掲載したい情報と画像をきちんと整理しておき、複数ある実績を平等に並べるか、どれか一つを大きくクローズアップするか…なども社内や部署内で確認を取ったうえで依頼しましょう。
そうすることで、デザイナー側もやるべきことが明確になり、より理想に近いデザイン案が出てくる可能性が高まります。
まずは社名を覚えてもらいたい…インパクト重視のデザインで勝負
会社ができたばかりの場合、取引先や業界関係者など多くの人に会社の存在を知ってもらうことが大切です。年賀状を送るのはそのチャンスの一つといえるでしょう。
そして、「知ってもらう」「興味を持ってもらう」ためには、他の年賀状のなかに埋もれない、インパクトのあるデザインがふさわしいでしょう。
美しい写真を鳥のモチーフで切り取った、高度なデザイン性を感じさせるデザイン。ディレクター/グラフィックデザイナーの方の年賀状です。この洗練されたデザインが宛名面に来ているのも意外で、センスの高さを感じさせてくれます。
こちらは、ニューヨークのデザイン事務所の新年グリーティングカード。磁気テープをモチーフに、シンプルに「NEW YEAR」を描いたものですが、一瞬「何だこりゃ?」と2度見するくらいのインパクトがあり、年賀状としての効果は高いといえます。
コンセプト段階からプロに相談するのがおすすめ
こうした年賀状はオリジナル性が高いものですので、
グリーティングカードやDMのデザインやアイデアに長けたデザイナー、あるいはデザイン事務所に依頼し、コンセプト段階から相談するのがおすすめです。
お互いにアイデアを出し合って、強烈なインパクトの年賀状を生み出せれば、会社としての「勢い」や「エネルギー」を感じ取ってもらえることでしょう。
せっかく作るなら、少しでも相手の心に残る年賀状に
自分が年明けに出社して年賀状を受け取った時のことを想像していただきたいのですが、大量の年賀ハガキが届いていても、誰から届いたのかをざっと見るのがせいぜいで、すぐに年始のあいさつ回りや前年から持ち越した仕事に追われるケースが多いのではないでしょうか?
せっかく年賀状を送っても、それほど相手から注目されないのは残念です。どこかしら、相手が目を留めて心に引っかかるものが残る年賀状にしたいところです。
今回はおおまかに3つのケースに分けてご紹介しましたが、やはり年賀状の狙いや目的がはっきりしていることが重要です。
例えば他にも、ある程度実績がある会社で「さらに企業価値やブランド力を高めるために、デザインに力を入れたい…」という目的があれば、干支と会社の事業をうまく組み合わせたビジュアルで魅せたりと、さまざまなアイデアが考えられます。
今回の記事が、ビジネスに役立つ年賀状作成のヒントになれば嬉しいです!
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