人生がより楽しくなる、「シンボルアート」を作ってもらいました
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これまで2回にわたってご紹介してきた、人生を楽しくするオーダーサービス「シンボルアート」。今回は、「青い街」のスギオカカズキさんにお願いして、私のシンボルアートを作っていただいた体験をご紹介します。
「シンボルアートを作る」とは言っても、自分には人に誇れるような活動や理念など持ち合わせておらず、公式サイトで紹介されているような、立派なシンボルアートができるのか不安でした。
そこで、スギオカさんに時間をいただいて面談し、そのなかでシンボルアートのイメージをつかんでいく「コンサルティング」をお願いしました。
不安に思っていることをスギオカさんに話すと、
「大丈夫ですよ。誰かに話しているうちに、大切なものがはっきりしてくるものです。自分の好きなものや好きな場所について、聞かせてもらえますか?」
ーー自分の好きなもの。好きな場所。
パッと頭に浮かんだ言葉が、「北海道」でした。
北海道は母親の実家があり、子供の頃から何度も訪れていて、その景色や食べ物は大好きなのです。
「なるほど。でも、それだけだと、北海道の形をしたシンボルになってしまいますけど、やっぱり何か違いますよね?(笑)」
(出典:https://www.google.co.jp/maps)
ーー確かに。(笑)
もっと掘り下げて、北海道の何が好きなのかを考えないといけませんね。
子供の頃から北海道の祖父に相当可愛がられていていたこと。
夏休みに家族で帰省すると、3家族7人の子供で一緒に走り回って遊んだこと。
共働きでたびたび疲れた表情をしていた母親も、実家にいる時は穏やかで楽しそうにしていたこと。
夕暮れ時の、刻々と空の色が変わっていく時間帯が好きで、よく写真を撮っていたこと。
他にも、家庭や仕事のこと、いま自分が抱えている問題など、いろんなことを思い出し、話をしました。
その時ふと、自分の口から、
「いろんな迷いがあるけれど、もし自分が死ぬ時に最後に思い出すのは、おそらくあの北海道の家だろうな…」
「佐藤さん、北海道ではなくその家が、あなたのシンボルなんじゃないですか?」
「…そうでした。スギオカさん、あの家です」
はっとして涙が出てきました。
スギオカさんにじっと話を聞いていただいているうちに、自分のなかから答えが出てきたのです。
これが、北海道の家です。
いとこたちと自然のなかで思う存分に遊び、家族の間にも穏やかな空気が流れている……そんな場所、そんな時間が大好きだったのです。
「スギオカさん。ぜひそれでお願いします」
資料として北海道の家の写真を何点か資料としてお渡しし、ラフ作成をお願いしました。
この写真は、家の台所・勝手口側から撮った、一番好きなアングルです。夕方や夜に家に帰ってくると台所から明かりが漏れていて、窓の向こうでおばあちゃんがご飯を作っている…自分にとっての「家」のイメージはこんな感じです。
スギオカさんからは、こちらから写真を送るより早く、第一案のラフをお送りいただいていましたが、まさに夕暮れ時の家のイメージでした。
(いつもは手描きでラフを起こすそうですが、今回はイレギュラーな形で、色つきのラフを作って下さいました)
そして、写真をもとに実際の家の形に近づけていただいたラフがこちら。
夜だけれども、地平線のあたりが明るいのがいいですね。日没とも夜明けとも、どちらとも取れますが、明るい地平線は希望を感じさせてくれます。
ここで追加のリクエストとして、家のシルエットにトタン屋根の青色と、赤茶色のレンガのテクスチャをつけて欲しいと、スギオカさんにお願いしました。
いろいろ思い返しているうちに、あの家の色が好きだったことを思い出したのです。
しかしながら、夜に近い時間帯の雰囲気は変えたくないので、色はかなり暗めにしてほしいと、細かい注文をさせていただきました。
そして、仕上げて下さったシンボルアートがこちらです。
届いた画像を見て、ジーンとこみ上げるものがありました。
自分をかわいがってくれた祖父はもういないし、みんなで遊んだ子供時代に戻れるわけではないけれど、どんな時もこのシンボルアートを見れば、前向きな気持ちにになれそうな感じがします。自分の大切なものが絵になるって、ホントいいですね。
「過去のなかで一番大切な点と、現在の点とを線で結べば、自分が向かうべき未来へのベクトルの方向がはっきり見えると思うんです」と、スギオカさん。
そういう意味でこのシンボルアートは、私の未来を示す道しるべにもなるんだな、と思いました。これからこのシンボルをどのように使おうか、考えるだけでも楽しみです。
スギオカさんに、心からの感謝を伝えたところ、次のような返信をいただきました。
「喜んでいただけたこと、本当に嬉しく思っています。その喜びがダイレクトに伝わってくるので、この仕事は本当にやりがいを感じるんです。自分の家ではないのに、ぼくもまたジーンときています」
シンボルアートを作った経験から感じるのは、「自分のことを誰かに聞いてもらうこと」は本当にありがたいな、ということです。
自分で絵が描けたりデザインができる人でも、一人で考えてシンボルアートのイメージを明確にするのは、なかなか難しいのではないかと思います。
前回の記事でご紹介したとおり、シンボルアートを作るには、ワークショップに参加するか、スギオカさんと直接やりとりするといった方法がありますが、どちらの方法でも、和やかな雰囲気のなかで自分の話を聞いてもらえる「場」が用意されています。
このことが、本当に素晴らしいなと思います。
(出典:http://aoimachi.net/?page_id=10)
いかがでしたでしょうか?
シンボルアートに興味がわいてきましたら、ぜひあなたもワークショップへ。
自分のシンボルアートの輪郭ができてきたら、きっと人生がより楽しくなる実感がわいてくるはずです。
◆前々回、前回の記事もあわせてお読み下さい
人生がより楽しくなる!究極のオーダーサービス「シンボルアート」
人生がより楽しくなる、「シンボルアート」の作り方
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