贈り物やアクセサリーに。和の新しい魅力を引き出す水引アート
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私たちの生活のなかでお祝い事や弔事などの時に、ご祝儀や不祝儀袋に付ける飾りとして知られている水引。 人と人を結びつける思いが込められた水引が現在、さらなる進化を遂げてアートの表現としても注目されているのをご存知でしょうか?
今回は、水引の意味と使い方、楽しみ方についてご紹介したいと思います。
© tamayura39 – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/112459320
水引の意味
水引はなんとなくは知っているけど、その意味や飾りの使い分けを深く知っている人は少ないのではないでしょうか。
水引は元をたどれば、江戸時代に武士の髪を結ぶ紐、元結(もとゆい)からなります。その元結が明治維新、武士の断髪によりその消費が少なくなり、形を変えて水引となったと言われています。現在は相撲の髷(まげ)にも使われているそう。
その意味合いは、未開封であるという封印の意味に加え、魔除けの意味もあるそうです。
水引結びは引くほどに強く結ばれ、人と人を結び付けるという想いが込められています。
水引と使い分け
水引にはあわじ結び、結切り、花結びがあり、贈る際の用途によって使い分けが必要です。
<花結び>
なんども解いては結び直せるので、「繰り返したい」という意味を込めて、婚礼以外の祝い事に用いられる水引です。もっともよく見かけて馴染みのあるデザインではないでしょうか。
<結切り>
「固く結ばれて解けないので、離れない」との意味を込めて、婚礼の際に使われたり、または「二度と繰り返さない」という願いを込めて弔事やお見舞いなどに使われる水引です。
<あわじ結び>
複雑に絡み合う互いの結び目が簡単に解けないので、「長生きや長持ちの印としていつまでも良いお付き合いを」との願いを込めて慶事と弔事の両方に用いられる水引です。
祝・慶事 金封の基礎知識はこちらで詳しく紹介されているので、チェックしておきましょう。
進化している!水引のアートな祝儀袋
人の目を惹き、話題にもなりそうなフラミンゴの水引アートが可愛い祝儀袋。もらったら飾っておきたくなる作品ですね。
こちらは喜結-Kimusubi-という水引作品を扱うブランドの祝儀袋です。
他にも、音楽好きな方への贈り物にしたい祝儀袋がこちら。ト音記号のデザインが可愛いですよね。
(出典:https://www.instagram.com/_kimusubi_/)
身に付けるのが新しい。和装にも洋服にも合う水引アクセサリー
水引は今や祝儀袋だけでなく、髪飾りや、アクセサリーとしても付けるのがオススメです。
水引のピアスは、繊細だけど上品な華やかさでアート性が高く、ドレスにも着物にも合うのでオススメです。つけていると、珍しいので話題にもなりそうですね。
AIWA (エイワ)
魔除けの意味を持つ水引は身につけることでお守り代わりにも?!その日本文化の繊細な美しさを紹介するのに海外の方へのお土産にも良さそうですね。
実際に作ってみよう水引アート
実際に水引を作ってみたくなったら、こちらの動画がわかりやすくて初心者の方にもおすすめです。
あわじ結び
梅結び 平梅の結び方
(出典:http://www.sun-oike.co.jp)
水引アートに興味を持ったなら、こんな本はいかがでしょうか。
水引アーティストの長浦ちえさん(http://tiers.jp)が出されている本は初心者でも分かりやすく挑戦しやすいアレンジが沢山紹介されています。
プレゼントのラッピングにも水引のアレンジでちょこっと和をプラス。人とは違うラッピングセンスで心に残る贈り物になりますね。シンプルな中にも水引のカラフルなデザインが映えて、とても可愛い仕上がりに。
著書『水引アレンジBOOK』の中でも達磨のモチーフの水引はキャッチーで人気だそうです。
カラフルな水引の一本一本の線の作り出す色合いが何ともいえない可愛さです。
ご祝儀袋をはじめに、贈り物などのラッピングの飾りや正月の飾りを水引アートで手作りしてみてはいかがでしょうか。線の作り出す細やかな世界に、さりげない日本の和を感じることができると思います。
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