セブンイレブンのミニ文具で唯一使いづらそうな「ミニ原稿用紙」を実用化してみた
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コンビニのセブン・イレブンやセブン・アンド・アイの通販サービスで発売されている、雑貨ブランドLOFTとのコラボ文具「byLoFt」。おなじみの文具がかわいいミニサイズになったもので、意外に実用性の高いものもあるのですが、そのなかに一つだけ、どう使ったらいいか戸惑う一品があります。それは、「Campus ミニ原稿用紙」。今回はこの使いづらそうなミニ文具をどうやったら実用できるか検証してみました。
「byLoFt」のミニ文具は、蛍光ペンからアラビックヤマト(のり)、木工用ボンド、カッターナイフ、MONO消しゴムやCampusノートなど、おなじみの文具がそのままミニサイズになったもの。その可愛らしさが人気を集めています。
価格帯も100~200円前後のものがほとんどで、気軽に購入できるのも魅力的。コンビニのセブン・イレブンのほか、セブン・アンド・アイの通販サービス「オムニ7(セブン)」でも購入できます。
●「byLoFt 」ラインナップ
http://www.sej.co.jp/i/products/byloft/
ほとんどのミニ文具が意外に実用的
実は、それらのミニ文具の多くは遊び心があるだけでなく実用性もなかなかのものです。
例えば、「byLoFt キャンパスノート ミニ」は、7mm幅の横罫 x 12行の超小型ノートで、表紙にはかつてのCampusノートのデザインを復刻しているところもポイントです。
ノートのサイズはA7サイズでスマートフォンよりも小さく、携帯にはとても便利。もはや鞄ではなくポケットに入れておいてちょうどいい大きさで、ちょっとメモしたい時にさっと取り出せます。
閃いたアイデアを記入したり、ToDoリストとして使ったりするほか、登山やアウトドアでの写真撮影など、フィールドでの記録用にも重宝すると思います。
「byLoFt ミニ水性マーカー」は小さなペンを2本以上つなげて使うことができ、やはり携帯に便利。同じシリーズで蛍光ペンもあります。
他にも…
「byLoFt カッター ミニ」
「byLoFt アラビックのり ミニ」
などは、外出先でレターやグリーティングカードを作ったりするのにとても役立ちそうです。
ミニサイズでない通常の文具をこれだけ持ち歩くとかなりかさばりますから、機能はそのままにサイズを小さくしたミニ文具は実際に生活のいろんな場面で役に立ってくれそうです。
そんな「byLoFt」シリーズのなかで、1つだけ使い道に困る製品が…。
A7サイズの原稿用紙…?
「byLoFt 原稿用紙風メモ ミニ」。小学校の読書感想文などで誰もが使ったことのある、20×20マスの原稿用紙を、A7サイズに凝縮したものです。
書きにくい…。
マスのサイズがあまりにも小さいため、きれいに収まるように書くのが難しいです。
ちょっとしたメモ代わりに使うのであれば、先ほど紹介したCampusノートや、同シリーズの「図案柄スパイラルノ-ト ミニ」などを使えば事足りてしまいます。
むしろこれは、書くためのものではなく、ミニチュアのジオラマや特撮セットの小道具として使ったり、かわいい小物として持つ喜びを味わうためのものなのか? と一瞬考えたりしました。
ですが、せっかく生み出されたミニ文具製品ですので、何とかして生活に役立てる方法を考え、実用性を見出してみたいと思います。
まずは記入に使うペンを選ぶ
まず最初に、普通のボールペンではマスのサイズに対して線が太すぎる上、インクだまりができて読みづらい文字になることが分かりましたので、記入に使うペンを考えてみます。
ペン先が細く、かつ細かい動きが得意なものということで、
プラチナ万年筆のカーボンペンを試してみました。細かい字を安定して書くことができ、インク溜まりもできにくい、優秀なペンだと思います。万年筆としては比較的安価なのも嬉しいですね。
また、消せるボールペンの「フリクションボールスリム 038」はさらに安価で手軽に入手できます。 0.38mmという細さで、万が一書き間違えても消してやり直せるのが利点で、小さなマスに細かく書いていく時にはかなり助かるのではないでしょうか。
他にも、「PILOT Hi-Tec C」ボールペンの0.3mmあたりも良さそうです。
このHi-Tec Cボールペンだけを使って精緻でかわいい絵を描くアーティストもいるくらい、細かい作業に向いているペンですのでミニ原稿用紙にも威力を発揮してくれそうです。
(参考記事:「ボールペン画を描き続け、ボールペンメーカーとのコラボが実現。[ パイロットコーポレーション × 佐藤明日香 ]」)
原稿用紙本来のメリットから使いみちを考える
さて本題です。このA7サイズの原稿用紙、どう活用したものでしょうか。持ち運びに便利とはいっても、原稿を書く用途であばスマートフォンを使った方がはるかに便利な気がします。
そもそも、普通サイズの原稿用紙を使うメリットから考えてみますと…。
文字数を把握しやすい
原稿用紙は1行20マス、1ページ20行で、10行ずつまとまって配置されているので、「2枚びっしり書けば約800字、1枚の半分で約200字…」というようにひと目みてだいたいの文字数がわかります。文字数やボリュームに制限があるなかで原稿を書くのにとても便利です。
他の人が見ても読みやすい
原稿用紙はマスにあわせて文字を整然と記入していくので、罫線のノートに手書きしたものと比べれば、やはり読みやすいものになる可能性が高いです。書いたものを他の人に読んでもらうのに、原稿用紙はとても役に立ちますね。
赤字入れ・添削がしやすい
行と行の間に一定のスペースがあり、そこに削除・挿入といった赤字を入れることができます。自分で書いた原稿に修正を入れたり、誰かの書いた原稿を添削したりするのに便利なようにできているわけです。
そうした特徴から考えられる、ミニ原稿用紙の使いみちは…これです。
スピーチやアナウンスの原稿・カンペとして使う
© beeboys – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/53668704
結婚式やイベントなどでスピーチをしなければならない場合に、急いで話す内容をまとめたい時こそ、このミニ原稿用紙が威力を発揮します!
人が1分間のスピーチで話す内容を文字数にすると、一般的に約300文字になるといわれています。5分の持ち時間なら1500字、原稿用紙で4枚以内です。
移動中や控え室などでの待ち時間にささっとスピーチ原稿を書くのにこのミニ原稿用紙を使えば、そのままカンペとしてポケットに入れておけます。
原稿を書くだけならスマートフォンの方がはるかに便利なわけですが、スピーチの場でスマートフォンを見ながら話すのに抵抗のあるシチュエーションも多いはず。このコンパクトな原稿用紙なら、ちょっとしたメモ書きを手に持っているようにしか見えず、違和感がありません。
(ちょっと邪道ですが、横書きで使うのも良いと思います)
これは司会者やアナウンサーに読み上げてもらう原稿を急いで書いで書いて渡す時にも有効で、原稿用紙のマスにきちんと収まるように書くことで、読み手に内容が伝わりやすくなり、読み間違いなどのミスを防ぐこともできます。
つまるところ、このミニ原稿用紙はスピーチやアナウンスの現場でこそ実用性を発揮するもの、と筆者は考えました。
特に、結婚式のスピーチを任されることは人生に1度くらいはあるはずです。そんな時、この「Campus 原稿用紙 ミニ」を使ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
セブンイレブンや通販で手軽に買えるミニ文具、ぜひ使ってみていただければと思います。
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