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作り方・コツ

広報誌のための写真撮影で押さえるべき、重要場面6選

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広報誌やCSRレポートなどの資料を制作する際、きわめて重要になる写真素材。担当者が自分で撮らなければいけない場合、どんな場面を想定して準備しておくと良いでしょうか。実は私自身、以前は広報のためにイベントや海外出張などの写真を撮ることが多かったので、そうした経験からお話させていただければと思います。

広報誌やCSRレポートの大きな目的の一つは、企業の活動や今後目指す方向などを株主や社会全体にきちんと理解してもらうことです。大量のテキストよりも1枚の写真の方が、ストレートにそのイメージを伝えることができますので、自分たちの会社が力を入れて取り組んでいる活動の様子を、意識的に写真で記録しておく必要があります。特に、海外出張やイベントは一度きりのチャンス。後になって「あの時あの場面で撮っておけば良かった…!」とならないために、撮影で押さえるポイントは事前に把握して準備しておく必要があります。

1. 偉い人同士の握手
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国内外のパートナーとの会合や、契約・協定などの重要な出来事は、握手の写真を見せるのが最も効果的です。握手は一瞬で終わってしまうので、証書の調印や式典などの場ではなるべく正面に立ち、両者の握手が中央に、両者の体が画面内で左右対称になるように構図を調整して撮ります(基本、お互いが平等に見えるように)。もしシャッターが遅れて撮りそこねたら、遠慮なく声をかけて、握手をしたまま止まってもらいましょう。

2.イベント会場の全景とタイトル看板
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こちらは先日のTOKYO DESIGNERS WEEK 2013の会場入口にある看板です。イベント会場の様子はもちろん撮影されると思いますが、このイベントのために作成した看板も押さえておいた方が良いでしょう。

なぜかと言いますと、普通に説明文をつけて媒体に掲載する際は問題ないのですが、例えば1年間の活動をたくさん並べてイメージを伝えるような場合、レイアウト上、写真に説明を付けられない場合もあります。そんな時、看板を撮った写真があれば、それ1枚でイベントを実施したことを伝えられるのです。

3. イベント登壇者の写真
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会議やシンポジウム、祝賀会などのイベントでは、来賓やパネリスト、司会者など、さまざまなゲストが登場して発言します。可能であれば、登壇者の方は発言中に撮影しておくのをおすすめします。
会報誌などにあいさつ文を掲載する際、たとえ小さなサイズでも顔写真があると、読者がより共感をもって読んでくれる可能性が高まります。イベント時に掲載することが決まっていなくても、念のために全員撮影。あとで「撮っておいて良かった〜」となることが多いです。

4. 参加者の笑顔
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こちらは先日のキッズアートプロジェクトの写真ですが、実は最も重要な場面かも知れません。企業主催のイベントや活動に参加する人たちの生き生きとした笑顔。特に、一般の参加者の笑顔は、企業の価値をアピールするのに効果的です。笑顔を撮るには、その場で意識してシャッターチャンスを待つ必要がありますし、自分がこわばった顔でカメラを構えていると、参加者に違和感を与える恐れもあります。その場に適度に溶け込みつつ、あふれる笑顔を逃さないーー言葉で説明するのは難しいのですが、場の空気を読む良い訓練と思って、ぜひ経験を積んでみて下さい。

5. 海外拠点のイメージ写真
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海外に拠点があったり、拠点を積極的に拡大している企業がそれぞれの事業所を写真で見せるのに、「味気ない工場の写真ばかりではちょっと…」となってしまい、いわゆる観光的なイメージ写真を並べるケースもあります。

そんな時、ストックフォトサービスを使って済ませるのも良いのですが、出張中に「これはイメージに使えるな」と想ったら、積極的に撮っておくと良いでしょう。後になってそれが役に立つことがあるかも知れません。

6. 原料生産の場面
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生産者契約を結んでいる農家や牧場、工房など、企業の活動を支える人たちに焦点をあてることも、CSRの観点で大切になってきます。生産者の方々の笑顔や仕事の様子はもちろん、その場所の写真も押さえておきましょう。関係者の皆さんのモチベーションを高めることにもつながりますし、使い方によっては、企業のこだわりや哲学を表現することも可能になります。

特に、海外出張やイベントなどの場合は、自分自身が一定の任務を背負っているわけで、必ずしも全体を通して写真撮影に集中できるわけではありません。そんな時、以上のようなポイントだけでも押さえておくと良いでしょう。近い将来に広報媒体を作ることを常に想定して、その場を客観的に見て行動する経験を積んでいくと、要(かなめ)となるような場面が自然と見えてくるはずです。


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
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