ジオパークの見学や観光に必携のiPhoneアプリ「ジオパークぶらり」
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こんにちは。先日の記事で、伊豆半島ジオパークで見られるさまざまな石をモチーフにした「ジオ菓子」についてご紹介しましたが、各地のジオパークを体験する際、地図や詳細情報をチェックできる、とても便利なスマートフォンアプリが公開されていますので、ご紹介したいと思います。
その名は、「ジオパークぶらり」。
iPhone/iPad、Androidの両方で、無料配信中です。
北海道地図株式会社がリリースしているこのアプリは、各地のジオパークの鳥瞰図やエリアマップ、詳細な見どころガイドなどが閲覧できます。
ちょっと前置きになりますが、「ジオパーク」とは、山や川など自然の大地を見て体験し、自然と人間生活との関わりを考える場所のことで、世界29カ国100地域(2014年1月現在)が認定されていますが、ここ日本でも、「日本ジオパーク」として33地域が認定され、それぞれの地域でガイドツアーの実施やガイド養成、保全活動などが展開されています。(詳細は日本ジオパークネットワークのWebサイトをご参照下さい)
私たちが「ジオパーク」を体験するには、その地域で企画・実施されているガイドツアー「ジオツアー」をはじめとする各種イベントに参加するのが基本です。その時に、地図や詳しい解説情報をすぐに見られるこのアプリがとても便利なわけです。
実際に現地でアプリを立ち上げると、自分のいる位置情報も画面に表示されるので、大地の形を俯瞰的イメージでつかむことができます。地図の会社ならではのサービスといえますね。
現時点でアプリに収録されているのは、北海道の洞爺湖有珠山ジオパークと様似町のアポイ岳ジオパーク、そして秋田のゆざわジオパークの3カ所。今後、新たなジオパークが次々と追加されていく予定とのことです。
山や川の美しい地形が分かる鳥瞰図は、タッチ操作で地図を回転・拡大縮小させて、自由な視点で見ることができます。
エリアマップは平面図ですが、ジオパーク内の珍しい地形や歴史スポットなどの見どころ情報がたくさん掲載されています。
マップ上のピンをタップすると、写真つきの分かりやすい解説を読むことができます。
ほぼ全てのスポットについての写真があるので、出発前に予習するための資料としても優れていると思います。
iPadで閲覧すると、画面サイズが大きいので、より見やすくなります。
エリアマップでは、おすすめのレストランやショップ、温泉などの情報も充実しています(老舗のおやきの店といった、ローカルな穴場情報も)。
壮大なスケールの自然を体感しながら、知的好奇心も満たすことのできるジオパークは、いわゆる普通の観光にはない魅力があると思いますが、ツアーや見学を終えたら、その土地の食べ物や温泉もじっくり楽しみたいところ。こうした部分もカバーしてくれているのが嬉しいですね。
ジオパークの活動は、地域全体で自然を守りながら、新たな観光資源として発信していくという、地域振興の取り組みでもあります。この「ジオパークぶらり」は、地域の活動と地図会社との、ユニークなコラボレーションの一例といえるでしょう。
特に、立体感や色彩表現が美しく、地形が分かりやすく理解できる鳥瞰図は、北海道地図の主力製品である鳥瞰図ポスター「GEOART」の画像を利用しているとか。
アプリの企画・制作を手がける、同社開発企画室の関洋祐さんは、
「地図と聞くと、一般の方が興味をそそるような部分は少ないかも知れませんが、私たちの得意分野を生かして、ジオパークでの地域おこしに貢献できればと思っております」と話しています。
アプリ内で紹介されているのは日本国内の3カ所と、まだまだ始まったばかりですが、1カ所にこれだけの充実した情報を盛り込むには、地域の関係者とともにさまざまな努力があったことと思います。今後のアップデートも、大いに期待したいところです。
■「ジオパークぶらり」
(iPhone/iPod touch/iPad用)
また、ちょうど今、東京・渋谷で「ジオパークワンダーランド展」が2月27日(木)まで開催中です。(日月祝日休館)
各地のジオパークの魅力や楽しみ方を理解できる展示のほか、各地ジオパークの地場産品の販売なども行われていますので、もし、ジオパークに興味がわいてきた方は、入場無料ですので気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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