チラシは印刷だけじゃ勿体ない!?電子チラシが1分で作れる「FLY5」
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8月27日、PCやスマートフォンなどで閲覧できる電子チラシが簡単に作成できるサービス「FLY5(フライファイブ)」が発表され、そのベータ版が提供開始されました。誰でも無料で自分の電子チラシを作って、機能を試すことができます。
電子チラシは、印刷チラシと組み合わせれば、さらなる効果が期待できるもの。今回はこのFLY5を使って、電子チラシの作成・活用方法をご紹介します。
■電子チラシの利点とは?
スーパーの特売情報や展示会・イベントの告知、新商品の販促など、さまざまな用途でチラシが作られ、配布されています。特に、スーパーの特売情報などは、新聞をとっているご家庭ではおなじみで、チラシ情報をもとに買い出しをしたり食事の献立を考えたりといった形で利用され、かなりのニーズがあります。
ただ、チラシの在庫がなくなると、増刷しない限り再配布はできませんし、街頭でのチラシ配布、ポスティング、折り込み、置きチラシなどさまざまな手段を使っても、チラシを流通させられる範囲には限界があります。
もし、印刷用に作ったデザインデータを利用して電子チラシを作成し、インターネット上で閲覧できるようにすれば、印刷チラシが流通していない場所へも告知でき、在庫切れの心配もありません。
また、電子チラシでは、閲覧者の動向が分かる「アクセス解析」などの機能を使うこともできます。電子チラシは、印刷チラシでは届かない部分を補って、チラシの効果をさらに高める存在といえるでしょう。
■電子チラシはどうやって作る?
このほど提供開始された「FLY5」は、私たちの電子カタログサービス「ebook5」の姉妹サービスで、片面または両面のPDFデータをアップロードするだけで、簡単に電子チラシが作成できるものです。この「FLY5」を使って、実際に電子チラシを作ってみましょう。
会員登録を済ませると、管理画面が開きます。ここで「新規フライヤーを作成」をクリックすると、チラシのPDFデータをアップロードする画面になります。
今回はサンプルとして、昨年のダンスイベントのチラシの作り方の記事で作成したチラシのPDFを使うことにします。
PDFファイルをアップロードすると、自動処理で電子チラシが出来上がります。かかる時間は、通信環境にもよりますがだいたい1分程度。あっという間です。
電子チラシが作成され、管理画面に表示されました。閲覧用のURLが発行されていますね。このURLをWebサイトに貼ったり、SNSなどで拡散したりして活用するというわけです。
電子チラシを閲覧したところです。操作はとてもシンプルで、拡大・縮小の操作も分かりやすいです。
これを見ただけでは、「チラシのPDFをそのままWebサイトに貼ればいいのでは?」と思われるかも知れませんが、PDFだとどうしても読み込みや拡大・縮小の動作が遅くなってしまいます。
この「FLY5」の電子チラシは、コンテンツの表示そのものも早く、拡大・縮小操作も軽快で、ほとんどのユーザーは快適に閲覧できるのではと思います。
また、チラシの裏面も作成して見せることができます。
アップロードするPDFの2ページ目が電子チラシの裏面になります。
チラシの裏面を見るには、「裏面を表示」ボタンをクリックします。この時、紙を裏返す動作をアニメーションで再現しています。こうした部分には遊び心がありますね。
作成したチラシはHTML5形式のコンテンツになるので、スマートフォンやタブレットのブラウザからでも閲覧できます。
拡大・縮小操作も、2本指を使ったピンチイン・ピンチアウトでスムーズに行うことができます。
作成した電子チラシは、Facebook、Twitter、Pinterestで共有できます。発行されたURLをWebサイトやブログに貼ってユーザーを誘導したり、告知したい相手にメールでそのまま送ったりと、さまざまな使い方ができます。
■電子チラシの大きなメリットが「アクセス解析」
流通地域や印刷部数の制限にとらわれずにチラシの情報を配信できるのが電子チラシのメリットですが、もう一つ大きな利点が「アクセス解析」ができることです。
FLY5では、座標や閲覧時間、拡大率などの情報をもとに、ユーザーがチラシのどこを見ているかを解析し、ヒートマップを生成してくれます。
マップの赤い部分ほど、より多く見られていると判断できるわけです。この機能を活用すれば、ユーザーが興味を持った商品や情報、写真などを推測でき、さまざまなビジネスチャンスにつなげることができそうですね。こうした機能は、印刷物にはできない、デジタルならではの強みといえそうです。
■高度なアクセス解析などを備えた有料版も
FLY5のベータ版は現在のところ、無料で1点だけ電子チラシを作成・公開できるようになっています(但し、下部にFLY5の広告が入ります)。
もちろん、先ほど紹介したヒートマップなどの機能も利用できます。今年の秋頃には、さらに高度なアクセス解析や、独自ドメイン設定などの機能を追加し、より多くの電子チラシを作成・公開できる有料版サービスが提供予定です。価格はまだ明らかにされていませんが、本格的な商用利用を想定したプランが用意されるはずです。
電子チラシの配信サービス自体は、すでに先行してさまざまなものが登場していますが、「FLY5」は、機能を必要最低限に絞っていることもあって、企業や個人経営のお店の方はもちろん、サークルや学生といった個人にも気軽に利用できるようなサービスとなりそうです。
せっかくビジュアルや内容に力を入れて作成したチラシを、インターネットならではの機能で効果的に再利用できるのが電子チラシの良いところ。ぜひ、無料で試せるFLY5を使って、電子チラシを作ってみてはいかがでしょう?
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