【保存版】フィルムカメラの楽しみ方(3/3) 作品づくりに挑戦しよう
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これまで2回にわたり、フィルムカメラの魅力と楽しみ方、必要な機材についてご紹介してきました。フィルムカメラの醍醐味の一つは、1枚1枚大切にじっくり撮っていくことで、自分らしい作品世界が表現できる点です。3回目となる今回は、撮ったフィルム写真の楽しみ方と、フィルムカメラを使った作品づくりについてご紹介します。
※トップ画像クレジット:
© AS Photo Project – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/133997646
(1)フィルムからプリントして飾る、見てもらう
まずは、撮れた写真のなかでお気に入りのものをプリントして飾ってみましょう。カメラ店などの現像・プリント受付にフィルムを持っていき、サイズを指定してプリントを依頼。出来上がってきたら、量販店などで買ってきたフォトフレームに入れて自宅や仕事場に飾ったりして、自分以外の誰かに見てもらうのが良いと思います。
フォトフレームに収めることで、写真がきちんと作品として認知されやすいですし、見た人の感想や意見は次の撮影への励みになるはずです。
自分の写真をフレームに入れて飾る方法については、当ブログの過去記事「自分の写真でお部屋の雰囲気アップ!オリジナル壁掛けアートの作り方」も参考にして下さい。
(2)スキャンしてWebサイトやSNSで公開
フィルム写真であっても、WebサイトやSNSでなどで公開し、インターネット上のユーザーに見てもらう方法があります。
フィルムから直接スキャンできる「フィルムスキャナ」を入手し、写真をPCなどに取り込みます。
(出典:amazon.co.jp)
写真の「サンワダイレクト フィルムスキャナ USB接続 517万画素 フィルムの写真をテレビやスマホで楽しめる! 400-SCN006」はUSB接続だけで手軽に使用できるモデル。価格も6000円台と手頃です。他にも1万円台から、さまざまな機種が発売されています。
こうしたスキャナで取り込んだフィルム写真をInstagramなどにアップするなら、せっかくなので「#フィルムカメラ」のハッシュタグをつけると良いでしょう。
筆者も、よくフィルムカメラからスキャンした作品をアップしています。
この「#フィルムカメラ」のハッシュタグは、さまざまなフィルム写真が投稿されているので、他のユーザーの作品も参考になると思います。
まずは気軽に、作品づくりを楽しみましょう
フィルム写真が楽しくなってきたら、一度でもいいので、自分が追求したいテーマを設定して撮ってみましょう。例えば…
ポートレート
身近な人や旅で出会った人などのポートレートを撮るのは楽しいものです。人物写真には、被写体と撮るものとの距離や関係が現れていたりして、見る者の想像力をかきたてます。背景やアングルなどを工夫して、自分らしいポートレート作品を追求してみてはいかがでしょう?
被写体やテーマを一つに絞って追求
例えば、旅や日常で気になった「道」の景色をひたすら撮ったりと、自分の興味のある被写体やテーマを一つに絞って撮り続けるのも面白いと思います。もしそれがマニアックなテーマであったとしても、極めれば多くの人が注目する作品ができるかも知れませんよ。
ちなみに、筆者は一時期、日本各地の「青い景色」をフィルムで撮りためていました。
日没前後の時間帯で全てが深い青色に染まる瞬間に神秘的なものを感じていて、積極的に撮りたくなったものです。
自分の頭や心が強く惹かれるものをフィルムでじっくり撮っているうちに、気がつけば自分らしい作品が撮れていた…ということも起こるかも知れませんね。
作品づくりについて参考になる本が1冊あります。「ナショナルジオグラフィック プロの撮り方」です。
(出典:amazon.co.jp)
前半は写真撮影のテクニックの解説ですが、面白いのが後半の「ナショナル ジオグラフィック」誌で活躍する写真家たちの体験や撮り方のエピソードです。作品にかける思いや、それを具体化するための詳しいプロセスなどが語られていて、自分ならではの作品を撮るための参考になります。
実はこれ、かなり前の本(2004年発行)なので古本を探すことになると思いますが、テクニック解説の部分もフィルムカメラを中心に取り上げているので、そういう点でもフィルムカメラを始めるのにちょうど良いガイドブックになるでしょう。
自分なりの「試行錯誤」を楽しもう
高性能のデジタル一眼レフを使ったことがある方は、一見プロのクオリティと思える高画質の写真が簡単に撮影できることに驚いた経験があるのではないでしょうか?
フィルムカメラでも、シャッターチャンスを的確にとらえ、ピントや明るさなどを意図した通りに設定できれば、魅力的な作品をものにすることは十分可能です。
ただ、フィルムカメラの場合はその場で撮影結果を確認できないため、試行錯誤や経験がある程度必要になってきます。いろんな試行錯誤を楽しみながら、自分が理想とする作品を追求していけたら、フィルムカメラはとてもやりがいのある趣味になるはずです。また、自分の追求した作品を他の人に見てもらって、何かしら感想や反応がもらえれば、それもまたこの上ない喜びになるでしょう。
以上、3回にわたってフィルムカメラの楽しみ方をお届けしました。これらの記事を役立てていただき、フィルムカメラを楽しいと思っていただけたなら、筆者もとても嬉しいです。
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