広報誌やパンフレットなどの台割表が簡単に作成できる「台割Editor」
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広報誌やパンフレット、カタログ、書籍など、冊子のページ構成と内容を確認するための台割表は、編集段階から印刷・製本まで、全ての制作行程でチェックの拠り所となる、いわば「本の設計図」です。その台割を、簡単操作で作成できるWebアプリケーション「台割Editor」がこのほど無料公開されました。
この「台割Editor」は、書籍や冊子などの制作をサポートするサイト「文京組版.com」で公開されています。無料で利用できるそうですので、試しに使ってみましょう。
まず最初にユーザー登録を行います。手続きを済ませたら、ログインして使用開始します。
ログイン直後の画面。自分のユーザーIDで作成した台割表の一覧がここに並びます。まずはプロジェクトの名前を入力して「新規作成」をクリック。
まず、「JOB情報」で全体の印刷部数や納品先など、プロジェクトの基本情報を入力していきます。
会社の「活動報告書」を想定して入力してみます。
次に、「ページ/折設定」で、全体のページ数や綴じ方などを設定します。折丁の設定や綴じ方、袋の方向などは、印刷の専門知識が必要になりますね。
印刷物の場合、たいていは4ページ、8ページ、16ページというように、1枚の大きな紙に4の倍数のページ数で印刷し、それを折り曲げて断裁するという方法をとっていますので、こうした設定が必要になります。
この「台割Editor」では、表裏を印刷するだけの「ペラ」から、クロス折や観音折り、巻き四つ平行二つ折など、さまざまな折り方に対応しています。
電子カタログや電子書籍を作る場合は、このあたりを気にせず、詳細入力に進んで良いと思います。
基本設定が完了すると、画面右側に台割の表が総ページ分だけ表示されます。
次に、各ページの詳細内容を入力していきます。白黒印刷かカラー印刷か、あるいは特色を使うのかなども設定できます。左側のメニューで「頁選択」で複数ページまとめて選択して設定することもできますし、直接右側の台割表のページを選択して設定することも可能です。
最後のページまで設定が完了したら、「台割プレビュー(印刷)」ボタンで仕上がりを確認してみましょう。
完成した台割表。この画面から印刷が可能です。
「折丁プレビュー(印刷)」ボタンで、印刷の面付けを確認。以前のZINE制作の記事でもご紹介したように、冊子のデザイン制作では面付けのチェックが重要になりますが、この面付け一覧も自動で作ってくれるので助かります。
「台割Editor」で作成したデータはクラウドに保存されるので、例えば外出先や打ち合わせ場所などでもインターネット経由で台割を呼び出すことが可能です。
これまで、台割表はExcelで作成されるケースが多かったと思いますが、「台割Editor」は、罫線を引いたり背景色で色分けをするといった、体裁を整える作業が不要で、台割作成に必要な項目だけを入力していけば、見やすい台割表が作成できるすぐれもの。ぜひ一度試してみていただければと思います。
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