アマチュア・学生のためのクリエイター適性診断。未来の職業は何?
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「将来、クリエイティブな仕事をしたい」と思っている学生や、「趣味でやっているものづくりを、いつか本職にしたい」と考えているアマチュアクリエイターの方のなかには、「自分の才能に自信が持てない…」「自分に向いているのかどうか分からない…」といった不安を抱えている方も多いと思います。
そこで今回は、簡単な自己テストで、自分がどんなタイプのクリエイターに向いているかをチェックできる診断プログラムを作ってみました。ぜひ気軽に楽しみながら、やってみて下さい。
※トップ画像クレジット:© BlueOrange Studio – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/12306262
まず、以下の6つの質問内容について、自分がどのくらい当てはまるか、1(最低)~5(最高)の5段階でスコアをつけてみましょう。
(1) 小さい頃から、絵を描くのが得意だ
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子供の頃から絵を描くのが好きで、かつ得意だったかどうか。
絵だけでなく、粘土細工や彫刻などの立体作品でも当てはまります。美術の成績が良かったり、家族や友達によく絵を褒められたりと、自信を持った記憶があれば、さらに高い評価をつけて良いでしょう。
(2)気に入ったデザインやアートを集めるのが好きだ
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絵はがきやポスター、お菓子のパッケージ、切手、CDジャケットなど、気に入ったデザインを集めたり、たくさんのアートを「見る」のが好きかどうか。美術館や展示会でアートの名作を熱心に見ている方も当てはまります。
(3)仲間のなかで、率先してアイデアを出す方だ
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学校の文化祭やサークル活動などで、企画のアイデアを積極的に出す方だったかどうか。実際にそのアイデアが採用された「実績」があるなら、さらに高い評価をつけましょう。
また、美術や工作の時間に、周りとは全く違ったアイデアの作品で注目を集めた経験がある方も、これに当てはまります。
(4)理科の実験や、プログラムなどについ熱中してしまう
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化学や物理、電気などの実験が好きで夢中になったり、PCのプログラミングを楽しいと感じられるかどうか。電子工作なども当てはまります。「こうすれば、こうなるかな?やってみよう」という試行錯誤が好きかどうかが判断のポイントです。
(5)本を読んだり調べ物をするのが好きだ
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いろんなジャンルの本や雑誌、Webサイトに目を通し、知識量が豊富かどうか。また気になることがあったらすぐに調べたり、深く追究したくなる知識欲があるかどうか。
(6)人と話すのが好きで、初対面の人ともすぐ仲良くなれる
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初対面の人とも気さくに話ができて、すぐに打ち解けられるかどうか。学校やサークルなどのなかで自分が社交的だったかどうかで判断しても良いでしょう。
■自分でレーダーチャートを書いてみよう
さて、ここまでの6つの質問は、いったい何を診断しているのでしょうか?
それらは、クリエイターに必要とされるさまざまな資質なのです。
簡単に言うと、以下のようになります。
(1)絵が得意かどうか=造形スキル
(2)デザインやアートを「見る」「集める」=判断力
(3)アイデアを率先して出す=発想力
(4)実験や試行錯誤が好き=探究心
(5)読書や調べ物が好き=知識力
(6)すぐに人と打ち解けられる=コミュニケーション力
次に、自分の6つの資質のバランスがどうなっているか、レーダーチャートに書き出してみましょう。
これは、筆者が自分自身を振り返って書いてみたレーダーチャートです。
絵を描いたり、絵の良し悪しを判断するのは得意ではないが、雑学の量と好奇心には自信がありますし、他人とすぐに打ち解けて話ができる点も、周りから評価されているので、ちょっと高めの点をつけました。
皆さんの結果はどうだったでしょうか?6つのなかで一番高得点をつけた資質を中心に、診断していきましょう。
(1)「造形スキル」が優れている人=デザイナー・イラストレータータイプ
あなたは、頭のなかにイメージしたものを、忠実に目に見える形で表現できる資質に恵まれています。デザイナーやイラストレーターなど、ビジュアルを作る要になる職業に向いている資質といえます。
いろんなデザインやアートを見て、「ものを見る眼」を養ってきたあなた。デザイナーやイラストレーターに作業を依頼する際、あるいは、あがってきたものをチェックする際に、的確な判断と指示を出すディレクターへの道が開けています。
デザインの分野ではアートディレクターという職業がありますし、映像やCGの分野では監督、演出家、CGディレクターなどの役職があるように、さまざまな分野でディレクターが必要とされています。
(3)「発想力」に優れた人=広告クリエイタータイプ
人を驚かせるようなアイデアが次から次へと浮かんでくるあなたは、斬新なビジュアルや企画をゼロから生み出して、お客さんに提案していくという、広告クリエイターの資質に恵まれています。広告代理店だけでなく、デザインや映像の制作会社など、さまざまなクリエイティブ現場で活躍できる可能性があるでしょう。
いろんな試行錯誤や実験をするのが楽しいと感じられるあなたは、CGクリエイター、映像クリエイターとしての資質に恵まれているといえます。特に、3DCGはまだまだこれから表現の可能性が広がっていく分野で、絵を描くのが苦手な人でも、一定のクオリティを保った表現が可能だといわれています。あくなき探究心があれば、きっと活き活きと自分の求める映像表現を追究できることでしょう。
(5)「情報力」に優れた人=ライター・編集者タイプ
幅広い知識や情報を貪欲に吸収し、より広い世界を見渡せる視野をもったあなた。
人々の関心をキャッチし、的確な切り口の記事を発信するライター。あるいは、Webや雑誌・フリーペーパーなどのメディアを運営する編集者への道が開かれるかも知れません。
さらに、文章や物語を書く仕事で実績を積み重ねていけば、脚本家や作家になるのも夢ではないかも知れませんね。
(6)コミュニケーション力に優れた人=営業・プロデューサータイプ
知らない人でも、言葉が通じない外国であっても、すぐに相手と打ち解けて友達になってしまうあなた。相手の気持ちをくみ取り、自分の考えを的確に伝えられる資質に恵まれているといえます。
コミュニケーション能力は、そもそも(1)から(5)の全ての職種で必要とされるのですが、特にこの能力に優れた方は、営業職を兼ねるクリエイターやプロデューサー職に向いていると考えられます。
■自分の長所を伸ばし、自信につなげていこう
皆さんのチャートはどんな形になったでしょうか?
全体的に自信が持てなくて、チャートの六角形がそもそも小さかったりする方もいるかも知れません。ただ、そのなかでも比較的優れた点が1つでもあれば、その資質を伸ばすための努力やチャレンジをすることで、誰かに認められたり、結果や実績を残すなどして、自信を持つことにつなげられるかも知れません。
また、複数の資質に優れた人は、さらに独自の地位を持つクリエイターになれる可能性も。
例えば、(1)の造形力と(3)の発想力の両方に優れた人は、人びとをあっと言わせるような作品を生み出すアーティストとして活躍できるかも知れません。
今回の「クリエイター適正診断」は、これまで取材させていただいたデザイナー、アートディレクター、CGアーティストなど、さまざまなクリエイターの方のお話をもとに構成しました。資質からみた将来の職業はあくまで一例に過ぎませんが、キャリアパスや身につけたいスキルを考えるうえで参考にしていただけると嬉しいです。
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