【実践解説】通販印刷を使ってみよう!ハイクオリティな名刺の作り方
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皆さんは「通販印刷」というサービスがあるのをご存知ですか?グラフィックデザインやDTPなどの仕事をされている方にはおなじみと思いますが、インターネット経由で印刷物を比較的安価に作成できるこのサービスを使って、クオリティの高い個人用名刺を作ってみたいと思います。
1. 通販印刷ってなに?
そもそも通販印刷とは、Webサイト上で発注手続きと原稿入稿を受け付ける印刷サービスで、対面での打ち合わせや、校正刷りなどのコストを削減することで、クオリティの高い印刷物を比較的安価につくることができます。
印刷通販サイトには、代表的な「グラフィック」などをはじめ、たくさんあります。MdNさんの「印刷通販比較サイト」が分かりやすいので、こちらを参考に納期や価格・サービス内容などをチェックしてみましょう。
今回は、「印刷のウェーブ」さんを利用してみることにします。同社は、送料無料で利用でき、年中無休で対応してくれることで定評があるとのこと。
2. 入稿データの形式を確認する
まず、名刺の原稿データを用意します。
利用する通販印刷サイトで、利用できる入稿データの形式やバージョンを確認しましょう。
だいたい、AdobeのIllustrator、InDesign、Photoshopなど、業界標準のソフトに対応しています。
さらに、最近ではWord、PowerpointなどのOfficeソフトにも対応するところも増えています。それぞれのサイトでデータの作成方法などについて説明がありますので、よく読んで確認して下さいね。
今回は、自分のビジネスに関わる大切な名刺ということもあって、デザイナーに依頼して名刺をデザインしてもらいました。
なので、データ形式はIllustratorです。
もし、WordなどのOfficeソフトで自作される場合は、当ブログの過去記事でWordを使った名刺の作り方解説がありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
3. 入稿データを作成する
デザインデータの作り方については、サイズや裁ち落とし・カラーなどを正しく設定すること、文字などの情報は断裁される位置から3mm以上間隔をあけるなど、印刷業界では常識となっているルールがあります。
このあたりが不安な方は、通販印刷サイトにそれぞれの印刷物・ソフト向けの無料テンプレートがあるので、ダウンロードして使ってみましょう。
ウェーブさんの名刺用テンプレートです。
このように、すでに適切に設定された状態でデザイン作業ができ、データづくりについての注意事項も書いてくれていて、とても親切です。
4. 発注ページでサイズ・色・紙を選ぶ
それでは、入稿・発注の手続きをしてみましょう。まず、トップページのメニューから「名刺」をクリックします。
今回は100部しか印刷しないので、少部数でもお得な「オンデマンド印刷」を選択。
サイズが名刺サイズ(91x55mm)に設定されていることを確認したら、印刷に使用する紙の種類を選びます。
(※写真はグラフィックさんの色見本です)
サイトによっては、会員登録をして事前に申し込むことで、紙見本一式を取り寄せることができます。実物に触れながら、じっくりと用紙を選ぶことができて良いですね。
次に、納期を選択します。
特急での申し込みもできますが、納期が短いほど価格が上がり、余裕のある納期だとさらに安く印刷できる、という仕組みです。
そして、印刷部数・色を選びます。
注文したい部数と色(カラーか白黒か)、印刷面(片面か両面か)によって、価格が一覧として表示されますので、該当する価格をクリック。
続いて、データを作成したOS環境とデータ形式を入力し、下の方にある[カートに入れる]をクリック。
通販印刷なので、発注する印刷内容はネットショッピングと同様に、商品をカートに入れ、クレジットカードなどで決済手続きを進めるという流れになります。
納品先・請求先の登録(会員登録)をして、決済が完了すると、いよいよ原稿データのアップロードになります。
5. データをアップロードする
決済完了後、[データを入稿する] をクリックすると、Webブラウザ経由で入稿データを送信する画面に切り替わります。
同サイトでは、「入稿データをzip圧縮して送信して下さい」とアナウンスしているので、先ほど作成したIllustratorのデータをzipに固めてアップロードします。
6. 発注完了!
無事、アップロードが完了しました。データ送信後、先方担当者がデータを開き、印刷可能かどうかをチェックしてくれます。データに不備がなければ、発送予定日などの通知がメールで届きます。
あとは、印刷仕上がり&納品を待つばかりです。
ご参考までに、こちらが昨年通販印刷で作成した私の名刺です。
片面の白黒印刷でも、ここまできれいに仕上がります。今回の新しい名刺の仕上がりにも期待できそうです。
いかがでしたでしょうか?
データ作成のコツさえつかめば、印刷通販は気軽に利用できる便利なサービスですので、身近な名刺印刷から初められてはと思い、今回の記事を作成しました。初めての方もぜひ、チャレンジしていただければと思います!
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