プロになりたい人のためのガイドブック『写真を仕事にする。』が発売
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このほど、エムディエヌコーポレーション(MdN)から、プロの写真家になりたい人のための書籍『写真を仕事にする。 必要なスキル、プロへの道、仕事の楽しさ』が発売されました。テクニックの解説はもちろん、プロになるための人生の指南書ともいえる、とてもユニークな同シリーズの魅力をご紹介したいと思います。
MdNの『写真を仕事にする。』は、『デザインを仕事にする。』『ウェブデザインを仕事にする。』『CGゲームを仕事にする。』『イラストを仕事にする。』と、これまで4冊続く人気シリーズに続き、5冊目となる最新刊です。
プロのフォトグラファーのインタビューや、プロフェッショナルの仕事やスキル、機材などのほか、プロになるための具体的な道のりや、フリーランスとして上手に仕事をする知恵や作法など、写真をなりわいとして生きていくための実践的な内容が盛りだくさんです。
巻頭インタビューでは、商業写真、スポーツ、ポートレートなど、さまざまなジャンルで活動する、第一線のフォトグラファーが登場。特に、学生時代から下積み時代といった、プロとしての活動のスタート地点を中心に話してもらっているので、共感を持ちながら読むことができそうです。プロの写真家とひと言でいっても、いろんな道のりがあるんだな、ということがよく分かります。
大学・専門学校、スタジオマン、アシスタントなど、プロになるためのさまざまな道を紹介。学校の紹介では、実際のその学校を卒業した写真家のインタビューも。海外留学やコンペへの応募など、柔軟に動けばいろいろな可能性にチャレンジできるんですね。
プロのフォトグラファーの実際のワークフローやスタジオでの物撮りやポートレート撮影のテクニック、必要な機材や制作環境などの解説ページ。実際の撮影現場に密着取材し、仕事の流れを紹介しているページも。
この本は撮影テクニックに特化しているわけではないので、ボリュームは決して多くはありませんが、プロの現場の実情に則した基礎知識がまとめられているので、これから本格的に写真を学ぶために機材を買おうとしている人にとっては、とても参考になると思います。
最後は、写真家として独立していくための方法をまとめた解説。ポートフォリオをつくって出版社などに営業をかけたり作品を持ち込んだり、ストックフォトサービスに写真を出品したりと、仕事を取るためのさまざまな方法をはじめ、クライアントから高い評価を得るための仕事の作法、請求書の書き方から資金繰りまで、フリーランス写真家のリアルな事情に沿ったガイドとなっています。
高性能デジタルカメラが普及している現在、高画質な写真は誰でも気軽に撮ることができるようになっています。
では、プロの写真と素人の写真は何が違うのか?
私もここ15年くらい趣味で写真を撮っていて、かつてはいろんなカメラに手を出したものですが、最近になるまで、そのあたりの違いがよく分かっていませんでした。
この本を通じてプロの仕事の実情を見ていくと、同じ「写真」というものを撮っていても、趣味の写真とはまるで次元が違うことが理解できます。
厳しい面もありつつ、やり甲斐があり、無限の可能性が広がるプロフォトグラファーの世界。その入り口としておすすめの一冊。将来、写真家になりたいと思っている学生の方はもちろん、社会人の方でも、フォトグラファーに転向したいと考えている方にぜひ読んでいただきたいです。
『写真を仕事にする。 必要なスキル、プロへの道、仕事の楽しさ』
(エムディエヌコーポレーション刊 / 2,200円+税)
これらの『仕事にする。』シリーズの良いところは、「どうやったらその道のプロになれるの?」「自分にデビューできる可能性があるの?」といった素朴な疑問に正面から答えるような構成になっているところです。
今回ご紹介した『写真を仕事にする。』以外にも、グラフィックデザイナー、Webデザイナー、CGゲームクリエイター、イラストレーターのそれぞれに対応する本がありますので、ぜひ手にとって見て下さい。
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