男性も気軽に使える!インドネシアの伝統染物「バティック」
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皆さんは、インドネシアの伝統的な染物である「バティック」をご存知でしょうか? 民族色あふれる文様でありながら、意外とファッションやインテリアで合わせやすく、日本でも少しずつ身近になってきています。今回はバティックの成り立ちから、気軽に買えるアイテムの例までご紹介したいと思います。
※トップ画像クレジット:
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■バティックって何?
バティックは、インドネシアの各地で作られている、伝統的なろうけつ染の布のことです。日本では「ジャワ更紗(さらさ)」とも呼ばれます。腰に巻いて着用する「サロン」をはじめ、スカーフやショールなどの衣服に使われるほか、その文様が王宮などの建造物の内装にも使われたりしています。
わりと身近なバティックの例といえば、シンガポール航空のキャビンアテンダントが着ている「サロンケバヤ」が挙げられるでしょうか。
とても鮮やかで美しい衣装は、同社の飛行機に乗ったことのある方なら、きっと印象に残っていることと思います。
■例えば、どんな柄?
バティックの絵柄をいくつかご紹介したいと思います。
代表的な柄といえば、こちら。
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短剣(クリス)を図案化したといわれる「パラン」文様。王族のなかでも高い地位の人のみが身につけることを許されていたといいます(現在は誰でも身につけられます)。
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このように、鳥などの動物をモチーフにしたものもあります。
他にも、インドネシアの伝統的な影絵人形などがモチーフになったりするとか。
他にも、いろいろな絵柄があります。
先日のシンガポール旅行で、バティックの文様をモチーフにしたハンカチーフを手に入れましたので、ご紹介します。
いかがでしょう?
民族性を感じさせながらも、モダンなテイストがありますね。
伝統的な幾何学模様です。かなり個性を出せそうなハンカチです。
涼し気なブルーの文様もあります。
内側の、椰子の実を輪切りにして4つずつ並べたような文様は「カウン」と呼ばれていますが、何を意味するのかについては諸説あるそうです。
■バティックの製法
バティックの作り方の基本は、布面にロウで模様を描き、蝋を置いた部分と置いていない部分を染め分けることです。
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薄い銅板でできた道具でロウをすくい、細い管からロウを少しずつ出しながら描いていきます。このように、手作業で描く「手描き」の製法は最も伝統的で、相当な熟練が必要だそうです。当然ながら、手描きのバティックはとても高価な品物になります。
他にも、銅板の型でロウを置いて柄を作る方法もあり、数種類の型を組み合わせることで、複雑な模様にすることもできます。型を使った手法と、手描きの手法を組み合わせる場合もあるそうです。
■暮らしにバティックを取り入れるなら?
バティックは現在、インドネシアだけでなく、タイ、マレーシア、シンガポール、インドまで、アジアの広い地域に広がり、ファッションやインテリアなどに取り入れられています。
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こちらは、バティック柄の服を着た、インドネシアの家族の写真です。
ルーツは伝統文化ですが、現在はこのように、生活に身近な文様として定着しているのです。
男女問わず、誰でも身につけられるバティックは、日本での暮らしやファッションに気軽に取り入れることもできます。
例えば…
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
最初に紹介した、パラン文様のベッドカバー。寝室をアジアンテイストにしたい時に役立ちます。インドネシア家具などと組み合わせれば最強(?)ではないでしょうか。
また、夏場に向けて男性におすすめなのは、ショートパンツ。
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Tシャツと組み合わせても、十分個性を主張でき、涼しさも感じさせます。こんな感じで、気軽に身につけられるのがバティックのいいところかも知れませんね。
女性向けには、さまざまなアイテムがありますが、アジアンテイストを感じられるヨガパンツはいかがでしょう。
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
ヨガをする時はもちろん、ちょっとおしゃれな部屋着としても使えそうです。この商品はピンクのほかにパープル・ブルーもラインアップ。
こちらはバティック柄のサンダル。インドネシアの現地で、手作りされたハンドメイド製品だそうです。
バティックは、熱帯の国・インドネシアで生まれただけあって、どこか涼しさや落ち着きを感じさせるものが多いですね。伝統工芸でありながら、気軽に身につけたり使ったりできる「合わせやすさ」も大きな特徴です。
バティックは職人による手作りで生まれた高級品から、手軽なプリント品までさまざまな製品があり、日本でも購入可能です。好みのアイテムを探す時のキーワードの一つとして、ぜひ「バティック」も試してみてはいかがでしょう?
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