大きなサイズの商品をフリマアプリで「売れる」ように撮る方法は?
- 10190
- views
スマホで手軽に商品写真を撮影して出品できるフリマアプリ。先週の記事で商品を魅力的に撮影するコツをご紹介しましたが、もし、家具や家電、自転車や楽器といった大きなサイズのものを魅力的な写真にするにはどうすれば良いでしょう? 今回は大きめの商品に限定して、より買い手がつきやすくなる撮影のコツをご紹介します。
※トップ画像クレジット:
©peshkova – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/113266428
ある程度の大きさまでは「白い布」テクニックが有効
まず、前回の記事でご紹介した、「白い布」を使って背景をシンプルにするテクニック。これは布の幅・長さに余裕があれば、ある程度の大きさまでは対応できます。
例えば、写真のようなギターアンプでしたら、デスクや壁から白い布を垂らして床に這わせたところに設置する形で、十分撮影できます。
ところが、長さ1mを超える楽器や掃除機などは、一応画面に収めて撮ることはできますが、どうしても斜めの角度からでないと製品全体を画面に収められないケースも出てきます。
フリマアプリでは、製品を正面から撮った全体像を載せるのが望ましいでしょうから、この場合は別の方法で撮影する必要があります。
見栄えの良い背景を探す(または、用意する)
例えば、エレキギターなどの楽器を出品しようとして、普段の生活そのままの状態でギターを撮影すると…
これは和室の例ですが、畳の部屋に雑然と並んだ感じだと、製品の魅力よりも生活感の方が強い印象になってしまいます。
せめて部屋の一角を片付けて品物を壁際に立て、他に余計なものが写り込まないようにしたいところです。
それでも写真に生活感が出てしまうようなら、部屋を出て背景になりそうなものを探してみましょう。例えば…
マンョンのエントランスなどにあるきれいな壁。普段から掃除が行き届いている物件であれば、写真うつりも良いはずです(床に足跡やゴミなどがないかどうかも念入りにチェックしましょう)。
建物の外壁でも絵になる場所があるかも知れません。写真のようなレンガの壁などもおすすめです。
(住んでいる場所の近辺で探す場合は、個人の住所が特定できるものが写らないように注意しましょう)
このように、背景が良ければ商品カタログのような雰囲気の写真を撮るのも不可能ではありません。
こうした「絵になる」背景を使って撮影すると、製品の魅力も引き立てられることでしょう。
傾きが出ないように、商品に正対して撮影する
大きめの品物を撮影する時に気をつけたいポイントが、商品に対するカメラレンズの角度です。
スマートフォンの画面上で撮影アングルを確認している時にはそれほど傾いて見えなくても、撮影された画像を見るとかなり歪んで見える、ということが起こります。
自転車など細長いものは特にその傾向が強いです。これはちょっと極端な例ですが、
ななめ上から見下ろすような角度で自転車を撮影した写真です。かなり歪んで見えてしまっているので、当然メイン写真には使えそうにありません。
ここまで極端でなくても、自分が立った状態でなんとなく撮影すると斜め上からのアングルになりがちですので、面倒がらずにしゃがんでスマートフォンをしっかり正面から構えて撮るようにしてみましょう。
地面に膝をついてカメラの高さを合わせ、自転車に正対して撮った写真です。
こうした写真なら、全体的な形状がひと目で理解できます。自転車のフレームデザインは製品ごとにさまざまでユーザーの好みや志向も違いますので、出品する際にはこうした正面からのアングルが必須になります。
サイズ感の参考になる写真も撮る
また、メインの写真ではありませんが、サイズ感の参考になる写真も撮っておくとよいでしょう。
小さなサイズの商品なら、電池やタバコの箱、500mlのペットボトルなどをそばに置くと分かりやすいですが、大きなサイズだと基準になるものを探すのがなかなか大変です。
一番簡単なのは、「人間と一緒に写す」方法です。
例えば、ギターであれば実際に持って演奏しているところ。
© allensima – Fotolia.com https://jp.fotolia.com/id/157538829
必ず、写真に写っているモデルの身長を商品情報のどこかに明記しておきます。そうすることで、実際にどのくらいのサイズ感なのかがイメージしやすくなります。
家電や家具などは、そばに人が立った状態で撮影すると良いでしょう。
自転車やオートバイなどは、実際にまたがった状態で撮影し、モデルの身長だけでなく股下の長さなども明記すると、より参考になるでしょう。
(オートバイメーカーのWebサイトでも、製品と身長を比較するコンテンツがあります)
使用シーンの写真もあると◎
サイズ感の確認のためだけでなく、実際に製品を使っているところを撮影することで、品物を購入した後の使用イメージが広がり、その製品を欲しいとユーザーに思ってもらえるチャンスになります。
スポーツ自転車であれば、ツーリングに行った際に撮影した、写真を使うのが良いでしょう。特に絵になる場所で自転車を正面から撮影しておくのが良いと思います。
写真を見た人が「性能のいい自転車で旅をして、こんな絶景を見てみたいな…」と、ワクワクしてもらうのが想像できますね。
ギターなどの楽器は本来演奏の道具ですが、インテリアの一部としても重宝されるものですので、家のなかで絵になる場所があったら、ちょっと加工して雰囲気のある写真を用意するのもおすすめです。
この写真のように白黒に加工するのは少しやりすぎな気もしますが、きちんと正面から撮ったカラー写真とあわせて掲載すれば大丈夫と思います。
他にも、例えば収納家具であれば、おしゃれな雑貨などを入れたところを撮る、といった具合に、「その品物を手に入れたら、どんな楽しいことが起こるだろう?」と想像してもらえるようなイメージ写真を撮ればよいのです。
楽器や家具、家電などの製品は古着などと違って、フリマアプリのなかでもやや高額なものが多いはずです。その分、購入したいと思っているユーザーも慎重に判断するはずですので、今回ご紹介したような製品の全体像やサイズ感、そして使用シーンなどさまざまな情報とイメージを提供することで、購入を決断してくれる可能性が高まるわけです。
少し手間をかける必要もありますが、せっかく出品するならすぐに買い手がついてほしいところ。ぜひ、いろんな撮り方を試してみて下さいね。
作る人を応援するブログのインスピはクラウド型電子カタログサービスebook5を開発する株式会社ルーラーが運営しています
Cookie等情報の送信と利用目的について