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作り方・コツ

お気に入りの写真でできる!2016年オリジナルカレンダーの作り方

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書店・文具店などを中心に、さまざまな2016年カレンダーが販売されるようになりましたね。自分好みのカレンダーを探して買うのも良いですが、お気に入りの写真を使ってオリジナルカレンダーを作ってみるのはいかがでしょう? 今回は、わりと身近なOfficeソフトの一つ、Powerpointを使って簡単に作る方法をご紹介します。

今回ご紹介するオリジナルカレンダーの作り方は、家庭用プリンタで出力して手軽に作る方法になります。
いきなり一からデザインしていくのは一定のスキルが必要ですし、作業時間もかかってしまうので、テンプレートを利用します。MicrosoftのOffice活用総合サイトに、たくさんの無料テンプレートが公開されているので、チェックしてみましょう。
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(出典:http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/season/calendar/default.aspx)

ちょうど、2016年カレンダーのテンプレート特集ページが開設されています。かなりの種類がありますので、好みのデザインが見つかるかも知れませんね。

2016_original_cal002
(出典:http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13375

壁掛けカレンダーのテンプレートです。写真を大きく見せることができるので、とっておきの写真をセレクトしておいて、クオリティの高い作品を目指すのに良さそうです。

2016_original_cal003
(出典:http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13370

2カ月1ページのデザインのテンプレートもあります。シンプルなデザインですが、クラフト紙などに印刷すると、いい雰囲気になりそうですね。

2016_original_cal004
(出典:http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13369

卓上カレンダーもあります。これくらいの小さなサイズ感であれば、もっと手軽に作れそうな感じがしますね。

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(出典:http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13391

今回はこちらの卓上カレンダーのテンプレートを使って、オリジナルカレンダーを作ることにします。

■写真をカスタマイズ
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ダウンロードしたテンプレートファイルをPowerpointで開いた状態です。まずは、1月から12月までの写真を入れ替えてみましょう。写真の中央部にある画像アイコンをクリックすると、画像ファイルを差し替えることができます。

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1月の写真を差し替えました。このテンプレートのデザインでは、写真の右上と左下に斜めの切り欠きが入っているのですが、写真の内容によっては、ない方がいい場合もありますね。そんな時は、写真を一度選択し、上部の黄色の四角ボタン(画像の赤丸をつけたところ)をドラッグして右端まで動かすと、長方形の枠に戻せます。

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風景写真に限らず、普通の長方形の枠の方が写真にマッチするケースは多いでしょうから、ここの部分は最初に12カ月分すべて作業しておいても良いかも知れませんね。

■日付部分をカスタマイズ
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次に、日付部分をカスタマイズしましょう。このテンプレートは下の方に前の月と次の月のカレンダーが小さくレイアウトされているのですが、小さな卓上カレンダーですので、それらをなくして今の月の日付を大きく見せたいと思う方もいらっしゃると思います。

そこで、思い切ってこの部分を削除してしまいます。[Shift]キーあるいは[Ctrl]キーを押しながら、前後月のカレンダーと関連するパーツをクリックしていくと、それらをまとめて選択できますので、一気に削除してしまいます。

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今の月の日付部分をクリックすると、ドラッグ操作でサイズや縦横比を調整できるようになるので、スペースいっぱいに拡大したうえで、バランスよく配置し直します。

■書体をカスタマイズ
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続いて、書体を自分好みのものに変えてカスタマイズしてみます。
変更したい文字のところをクリックしてから、フォントの設定を変えるだけなので、操作は簡単です。

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日付部分は、表のマス一つひとつに文字や数字が入っているので、一気にまとめて変更したいですね。
どれでもいいので、日付のマスを一つ選んで、[Ctrl + A]で全選択をしておいて、右クリックメニューから[フォント]を選択して、フォントを変更します。

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元のテンプレートよりもすっきりした印象のフォントに変更しました。この方が、少し離れたところから見ても読み取りやすいと考えて選びました。

■他のページに書式をコピーする
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1ヶ月分のカレンダーのデザインができたら、次の月も同様にカスタマイズしていきますが、いちいち書体の設定をし直していくのは面倒ですね。Powerpointには、あるテキストの書式(書体やデザイン、色など)をコピーして、他のテキストにまるごと貼り付けられる機能があります。

書式設定済みのテキストを選択して、[ホーム]の[書式のコピー/貼り付け]アイコンをクリック。
そのまま、次の月の同じ箇所をクリックすると、書式がそっくり反映されます。
ただ、カレンダーの日付部分については、この方法で貼り付けてしまうと日曜・祝日、土曜、平日の色分けまでが統一されてしまうので、先ほど手動で日付部分の書体を設定したのと同じ操作をするしかなさそうです。

■デザインの色をカスタマイズする
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このテンプレートは、月ごとに違った色のデザインになっていて、季節の移り変わりを感じられるようになっています。ただ、この色についてもカスタマイズができます。思い切って他の色に変えてしまうのはもちろん、「緑は緑だけど、もう少し鮮やかにしたいな…」といった場合の調整にも役立ちます。

色を変えたい部分で右クリックし、[図形の書式設定]を選択します。

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図形の書式設定メニューの、[図形のオプション]-[塗りつぶし]-[グラデーション]で、すでに入っている色のグラデーションを変更できます。

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色の設定を変更しました。写真の絵柄や色味を考慮して、デザインの色を調整することで、バランスの良い印象になったり、写真の魅力を引き立てたりできますので、「なんかちょっと違うな…」と感じたら、一度色の調整を試してみて下さい。

■出力して見栄えを確認
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12月まで全てのデザインができたら、出力して確認してみましょう。
この卓上カレンダーのテンプレートを使った場合、A4サイズの紙に印刷すると余白がかなりできるはずですので、実際のサイズに切り抜いて、できれば実際にデスクの上で立てかけて見栄えを確認すると良いでしょう。

この段階で「文字がちょっと大きすぎるな…」「ここは他の写真がいいな…」など、違和感があるようなら、修正して再度出力して確認します。大丈夫そうでしたら、ちょっと厚めの用紙、あるいは光沢のある高品質用紙に印刷しましょう。卓上カレンダーの土台は自力で工作してもよいのですが、プリンタにセットして印刷し、組み立てるだけで卓上カレンダーを製作できるキットも発売されています。

◆Too製 カレンダーファクトリー
http://www.too.com/product/original-designtools/material/calendar.html

テンプレートのなかに、対応製品が書いてあるものもありますので、参考にしながら探していただければと思います。

このように、Powerpoint上でデザインをカスタマイズするのは難しくありませんが、実際のところオリジナルカレンダーで一番苦労するのは、12カ月分の写真や画像を選ぶ作業かも知れませんね。
毎日見ていて飽きない内容かどうか、一年を通じた流れや季節感が表現できているかどうか…など、悩むところがありそうですが、やりがいや手応えのある部分でもあります。ぜひ、この年末にかけてチャレンジしてみて下さいね。


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佐藤勝

佐藤 勝Writer

ライター/編集者/何でも屋。Web、デザイン、映像、アート、観光などの記事執筆や、企業・団体のコンテンツ制作など、色々やらせていただいております。 INSPIでは、生活やビジネスに役立つものづくりの情報から、面白スポットやまちづくりまで、さまざまなテーマの記事をお届けします。
http://lamp-creative.com/

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